ミニパイン(姫パイン)の花が咲きました!
本州に住んでいると、パイナップルの花なんてなかなかお目にかかれませんが、紫色の綺麗な花を咲かせるんですよね。
実はこのミニパイン、高校時代の修学旅行で沖縄に行った際、お土産に買ってきたものを挿し芽→結実→挿し芽…を繰り返してきたものです。
かれこれ10数年は続けています。一体何代目なんでしょう…?笑
寒さに弱く、本州では育てるのが難しいイメージのあるパイナップル。でもミニパインであれば、本州でも比較的簡単に育てることができます。
今回はミニパインの育て方(挿し芽〜結実まで)について、簡単にまとめたいと思います。
ミニパインとは?
観賞用のパイナップルで「姫パイン」とも呼ばれます。大きさは一般的なパイナップルの10分の1程度で、葉には小さな棘があります。
一応食べることはできるようですが、ほとんど甘みがないため、観賞用として楽しむのが無難です。
(でも、実を切るとパイナップル特有の甘い香りがするので、ついつい食べてみたくなるんですよね。。。)
ミニパインは、沖縄のお土産店で見かけることができます。私も、国際通りのお土産店で購入したものを育てています。
また、全国のアンテナショップでも数百円程度で購入することができます。
ミニパインの挿し芽
しばらく観賞用として楽しんだ後は、挿し芽をして育ててみましょう!
挿し芽の方法はとても簡単です。
まずは葉と実の間を包丁などでカットし、下の方の葉を少し剥き取ります。
パイナップルの葉の部分が冠芽、またはクラウンと呼ばれることから、今回のような挿し芽の方法をクラウン挿しと呼びます。
葉を剥き取った後は、直射日光の当たらない場所で切り口を乾燥させます(2〜3日程度)。
あとは土に挿すだけです!
パイナップルは酸性の土を好むので、赤玉土+腐葉土、または赤玉土+鹿沼土の組み合わせがおすすめです。
ただ、市販の培養土でも普通に育ちます。
(かくいう私も培養土で育ててます。。。)
適度に水をあげていれば、1週間程度で発根します。
私はいつも土に直挿ししてしまうのですが、心配であれば、
①切り口をしばらく水に浸けておく
(ヒヤシンスの水栽培のようなイメージ)
②発根してから土に植え替える
…とした方が無難かもしれません。
挿し芽の後は…
暖かい季節であれば、1か月もすると葉が大きく伸びてきます。
下の写真は、挿し芽をしてから1か月後に撮影したものですが、全く別物になってますね。
このくらいになると、観葉植物としても十分楽しめます!
ミニパインの冬越しは?
ミニパインの耐寒温度は5℃です。
我が家では、最低気温が10℃を下回ったら(11月上旬〜4月上旬頃まで)室内に入れるようにしています。
霜の降りない場所であればある程度の寒さにも耐えるようですが、株が弱ってしまうためあまりオススメしません。。。
挿し芽から1年後…
挿し芽から1年も経つと、葉がとても長くなります。葉には小さな棘があるので、持ち運びの際は気をつけましょう。
場合によっては、根元から脇芽が出てくることがあります。この脇芽をハサミなどで切り取り、同様にクラウン挿しをすれば株を増やすことができます。
いよいよ開花!
挿し芽から2〜3年程度経つと、中央から花芽が出てきます。
株の中央が黄〜赤色になればいよいよ!です。
一般的なパイナップルとは異なり、スーッと伸びた茎の先に花を咲かせます。
初見だと少し驚きます。笑
ミニパインの結実
花が咲き終わるといよいよ結実です。
ここまで来ると、見た目はすっかりパイナップルです。パイナップル特有の甘い香りも感じられるようになります。
パイナップルは複合果と呼ばれ、紫色の花一つ一つの下にある花托(かたく)と呼ばれる部分が膨らんで実になります。この実が集まって、パイナップルの形を形成します。
(※これまでとは別の株を撮影しています。こちらの方が綺麗だったので…)
例えば、同じ沖縄土産のスナックパインは、一つ一つちぎって食べられることを売りにしています。
スナックパインは、普通のパイナップルに比べて実同士の結合が弱いため、ちぎって食べられる!ということです。
おわりに
実は意外と簡単に栽培できるミニパイン、お土産屋で見かけたら一度育ててみてはいかがでしょうか?
今度はピーチパインを育ててみたいのですが、クラウンの傷ついていない実がなかなか見つからないんですよね。。。
もちろん、クラウンの中央がくり抜かれたものは挿しても枯れてしまうことがほとんどなので気を付けましょう!
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