我が家の庭でもようやくひまわりの花が咲きました!ここまで長かったです。。。
太陽の方法を追いかけるように花の向きを変えることから「向日葵」とも書かれるひまわり。そもそも、ひまわりは何故太陽の方向を向くのでしょうか?
調べてみると、その理由や意外な特徴がわかってきました。
ひまわりの概要
科・属名:キク科ヒマワリ属
種別:一年草
花色:黄、茶など
花期:7〜9月
原産:北アメリカ
別名:日輪草、日車、天竺葵など
花言葉:憧れ、貴方だけを見つめるなど
◎特徴:
ヒマワリ=大きな花のイメージがありますが、実は小さな花が集まって形成されています。花びらを持つ外側の花は舌状花、花びらを持たない内側の花は筒状花と呼ばれますが、生殖機能を持つのは筒状花のみです(舌状花にはおしべ・めしべにあたる部分がない)。言い換えると、筒状花の数だけ種を作ることができます。
種は食用としても重宝され、おつまみや食用油、パンの具材などとしても使われます。ハムスターの餌としてもお馴染みですね。
草丈は様々で、高さ3mを超えるものもあれば、今回我が家で育てたような高さ数十cmで花を咲かせるものもあります。
何故太陽の方向を向くの?
太陽の方向を向く鍵となるのは花ではなく茎です。茎にはオーキシンという成長ホルモンが含まれており、厳密にはこのオーキシンが深く関係しています。
オーキシンは光の当たらない部分に集まる習性があります。つまり…
①太陽の光が当たる
②光が当たらない側の茎にオーキシンが集まる
③オーキシンが集まった側の茎だけが大きく成長する
④茎の成長に偏りが生じる
⑤成長していない側(光が当たっている側)に茎が傾く
⑥太陽の方向を向く
…という訳です!花自身の働きで向きを変えていると思ったら、実は茎の成長によるものだったんですね。
夜間はどこを向いているの?
日没時には西側を向いているひまわりですが、夜のうちに徐々に向きを変え、朝には東側を向いています。
夜の動きにはひまわりの体内時計が関係していると言われています。日没の段階では東側の茎が大きく成長した状態ですが、体内時計の働きで今度は西側の茎が成長し、夜のうちに東向きになるという説が有力です。
ひまわりだって、せっかくなら満遍なく成長したいですからね。
ずっと太陽の方向を向いている訳ではない!?
茎の成長によって太陽を追いかけ続けているひまわりですが、ずっと追いかけている訳ではありません。花の方向転換に欠かせないもの、つまり茎の成長が止まってしまうと、ひまわりは首を振るのを止めてしまいます。そのため、花が咲く直前までは向きを変え続けていますが、茎の成長が止まり、花が咲く頃には向きが固定されます(東向きで固定されることが多いようです)。
東向きで固定される理由には諸説ありますが、詳細は明らかにされていません。
- 夜間に花を咲かせる(茎の成長を止める)ことがないため
- 朝日の方向を向くことで朝露を乾かしやすくするため など
なお、花が咲き始めてから植え替えた場合、そのひまわりが向きを変えることはありません。北向きに植えたとすれば、北向きのまま咲き続けます。
曇りや雨の日はどこを向くの?
曇りや雨の日が続くと、ひまわりの向きは安定しなくなります。花が咲く頃には東向きで固定されるはずが、天候に恵まれないと花の向きがバラバラになってしまうことも多いようです。
人間と同様、イレギュラーなことが続くと体内時計も乱れてしまうのでしょうか。
太陽を追いかける植物は他にも?
実は、ほとんどの植物がひまわりと同様の性質を持っています。
では、太陽の方向を向く=ひまわりのイメージが強いのは何故でしょうか?こちらも諸説ありますが、ひまわりの特徴やイメージが関係していると考えられます。
- ひまわり自身の成長が早いため、茎の成長が顕著に感じられる
- 蕾が大きいため、花の向きをより顕著に感じられる
- ひまわり=太陽の方向を向くという先入観
おわりに
ひまわりって、中々奥が深い花なんですね…!我が家のひまわりも「そういう目線」で観察していたのですが、天候に恵まれなかったためか、太陽の向きを追いかける様子は見られませんでした。現在を西を向いて咲いています。
今年は矮性種のひまわりを植えたのですが、来年はもっと大きく育つ品種を植えるのも良いなーと考えています。せっかくなら、色々な色のひまわりを育ててみたいものです。