今日から11月に入りました。
私が勤めている会社でも、昨日でクールビズが終了。今日からネクタイを着用しているですが…久々だと違和感がありますね。。。
さて、11月は晩秋ということもあり、見かける花がかなり少なくなってきました。我が家の花壇もかなり物寂しい印象です。
そんな11月の花…と言われると、私はセイタカアワダチソウを思い浮かべます。鮮やかな黄色の花が印象的ですが、駆除が難しかったり、花粉症の原因と言われてしまったり…。嫌われ者のイメージが強い花の1つでもあります。
今回は、そんなセイタカアワダチソウについてご紹介したいと思います。
セイタカアワダチソウの概要
科・属名:キク科アキノキリンソウ属
種別:多年草
花色:黄
花期:10〜11月
原産:北アメリカ
別名:代萩など
花言葉:生命力、元気、唯我独尊など
◎特徴:
北アメリカ原産の外来種で、秋になると黄色の花を咲かせます。草丈が2〜3m程度と高いこと、そして綿毛のついた種が泡を立てたように見えることから、セイタカアワダチソウ(背高泡立草)と呼ばれるようになりました。
また、萩の代わり(すだれなどの原料)として乾燥させた茎が用いられたことから、代萩とも呼ばれます。
恐るべき生命力
生命力・元気という花言葉にもあるように、生命力がとても強い植物です。地下茎のほか種でも増えることから、北海道北部を除く至るところに分布しています。
また、セイタカアワダチソウはアレロパシー物質を分泌する植物としても知られています。アレロパシー物質には周囲の植物の成長を阻害する効果があります。つまり、他の植物を弱らせることで、周辺一帯の養分を独り占めできるという訳です。
セイタカアワダチソウといえば群生して咲くイメージが強いですが、アレロパシー物質の効果なのかもしれないですね。
アレロパシー物質のせいで自滅もする!?
セイタカアワダチソウが繁殖するために役立っているアレロパシー物質。ところが、アレロパシー物質はセイタカアワダチソウにとって良いことばかりではありません。
というのも、アレロパシー物質はセイタカアワダチソウ自身にも効果を及ぼしてしまいます。そのため、「セイタカアワダチソウ1強の状態」は長続きせず、徐々に勢力を弱めていきます。何というか…少し可愛そうな生態ですね。。。
花粉症の原因と言われていますが…
セイタカアワダチソウのイメージとして、「花粉症の原因なんじゃないか?」と言われることがよくあります。花を見る限り、いかにも花粉を飛ばしそうな見た目をしてますもんね。
しかしながら、花粉症という観点でいえばセイタカアワダチソウはほぼ無罪です。セイタカアワダチソウは花粉を飛ばして受粉させるのではなく、虫達によって花粉を運んでもらう植物(虫媒花)です。したがって、セイタカアワダチソウの花粉によってアレルギー反応を起こす確率は低いと考えられます。
では、なぜセイタカアワダチソウは花粉症の要因と言われてしまうのでしょうか。その要因は、同じ時期に咲くブタクサと勘違いされてしまうからです。ブタクサによる花粉症は、スギ、ヒノキに次いで多いと言われています。
ブタクサの花はこちら。確かに花の形は似ていますが…セイタカアワダチソウからしたら、とんだ迷惑でしょうね。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%25E3%2583%2596%25E3%2582%25BF%25E3%2582%25AF%25E3%2582%25B5
薬草風呂としても使える!?
セイタカアワダチソウを入れた薬草風呂は、アトピー性皮膚炎や喘息に効果があると言われています。
薬草風呂への使い方は至って簡単。茎ごと刈り取ったセイタカアワダチソウの葉を風通しの良いところで乾燥させ…あとはお風呂に入れるだけです。
殺菌効果があるため、浴槽の湯を2〜3日程度そのままにしておいても大丈夫なんだそう。しかも、セイタカアワダチソウを浸けたお湯は泡立つらしいです…怖いもの見たさで試してみようかなぁ。
セイタカアワダチソウの駆除方法
花が綺麗で、しかも薬草風呂にも使えるセイタカアワダチソウですが、自宅の庭や畑に生えてもらったら困りますよね。。。ここでは、駆除方法についても少し触れることにします。
セイタカアワダチソウは地下茎で増えるため、草刈機で地上部を刈り取った程度では駆除できません。実際は地下茎ごと駆除しなければならないのですが、手ではなかなか抜けず…。しかも多年草なので、駆除しない限りは毎年のように生えてきます。
そのような性質のため、セイタカアワダチソウを完全に駆除したい場合は除草剤で根ごと枯らしてしまうのが一番だと思われます。他の手段を挙げるとすれば、防草シートを辺り一面に貼る、などでしょうか。
おわりに
いかがでしたしょうか。2000文字少々の文章の中で、ここまで「セイタカアワダチソウ」と書いた記事は中々ないのでは…?と思います。笑
あまりまとまりのない記事ですが、セイタカアワダチソウのことを少しでも見直すきっかけになれば幸いです。