本日は「何故そんな名前になった?」シリーズの第三弾です。私が小さい頃に面白半分で覚えた植物の名前について、名前の由来を改めて調べてみた…というお話です。
過去にはヘクソカズラ・ナンジャモンジャについて記事にさせていただいたことがあります。過去の記事はこちらから。
◎ナンジャモンジャ(ヒトツバタゴ)
上記の記事について、一言でまとめると以下のとおりです。意外と名前の由来は単純だったりします。
・ヘクソカズラ→葉や茎に悪臭があるため
・ナンジャモンジャ→「誰も名前を知らない植物」の総称
そして今回取り上げるのはママコノシリヌグイです。またこれも変わった名前ですね…。
ママコノシリヌグイは、実家の庭によく生えていました。茎には鋭いトゲがあるため、成長してしまうと駆除がとても厄介になるのが印象的です。他の雑草もそうですが、小さいうちに抜いてしまうのが肝心ですね。
ママコノシリヌグイの概要
種別:一年草
花色:桃、白
花期:5〜10月
原産:日本、中国、朝鮮半島など
別名:棘蕎麦(トゲソバ)
花言葉:変わらぬ愛情
◎特徴:
やや湿り気のある土地を好むつる性1年草です。葉や茎には多数のトゲがあり、成長方向とは逆(斜め下方向)に生えているのが特徴です。この特徴を生かした逆刺により、周りの物にまとわりついて成長します。
花や実がソバに似ていることから、棘蕎麦(トゲソバ)とも呼ばれます。また、ミゾソバやアキノウナギツカミなどにも見た目が似ており、よく間違われます。
気になる名前の由来は…?
名前の由来は、ママコノシリヌグイの特徴でもある「トゲ」からきています。
ママコノシリヌグイを漢字で書くと「継子の尻拭い」。継子とは血の繋がりのない子供のことを指します。つまり「血の繋がりのない憎い継子のお尻を、トゲのある葉や茎で拭いていじめた」ことから、現在の名前になったようです。
何とも可愛そうな名前の由来ですね…「シリヌグイ」を名乗っていますが、決してお尻を拭くのに使わないようにしてください。もちろん、子供のお尻を拭くなんてもってのほかです。
(※流石に拭く人はいないと思いますが…)
ちなみに、そんなママコノシリヌグイの花言葉は何故か「変わらぬ愛情」です。名前の由来となってしまった子供が、その後愛情を注がれて成長した…と信じたいものです。
実は薬効もあります
あまり知られていませんが、ママコノシリヌグイには薬効もあります。葉や茎を乾燥させたものは、血行促進・腫れ物・痔などに効果があるそうです。
おわりに
面白半分で名前を覚えていましたが、その由来はとても可愛そうなものでした。今のご時世ではほとんどないと信じたいですが、せめて自分が育てている子供には愛情を持って接してあげたいものです。
話は少し変わりますが、今週末は妻が旅行に出かけるため、息子と私はお留守番です。てんやわんやになりそうな予感…無事留守番できるでしょうか。笑