我が家のナスにも一番花が咲き始めました!
通常であれば実が大きくなる前に摘み取ってしまうことが多い一番花。そのため、一番花の状態を気にしたことはなかったのですが…実はこの花を見ることで株の生育状況がわかるらしいです。
ということで、我が家の一番花についても早速状態を確かめてみることにしました。
雄しべと雌しべの長さで生育状況がわかる!?
ナスの花は完全花と呼ばれ、1つの花の中に雄しべと雌しべの両方があります。この雄しべと雌しべの長さを比較することで、生育状況(樹勢や肥料のバランス)を判断することができるのだそうです。
①雄しべよりも雌しべが長い場合
樹勢が良く、肥料のバランスが取れている状態です。雄しべよりも雌しべの方が長いため受粉もしやすく、形の良い実がなりやすいとのことです。このような状態の花のことを「長花柱花」と呼びます。
②雄しべと雌しべの長さが同じくらいの場合
肥料が不足気味だと考えられます。やや受粉しにくく、固くて小さい実(石ナス)になってしまうことがあります。
③雄しべよりも雌しべが短い場合
肥料不足です。雄しべの内側に雌しべが入ってしまうため受粉しにくく、石ナスになってしまう可能性が高くなります。このような状態の花のことを「短花柱花」と呼びます。
①の場合は全く問題ありませんが、②や③の場合は肥料が不足している可能性があるため、速効性のある肥料を与えると良いそうです。
我が家の一番花はというと…
雄しべと雌しべの長さについて一通りまとめたところで、早速我が家のナスの様子も確かめてみることにしましょう。現在咲いているのは写真の2輪のみです。どちらも下を向いているので、下から覗き込んでみることにします。
まずは1輪目。雄しべの雌しべの長さが同じくらい…ということで、肥料不足の可能性ありです。
続いて2輪目。こちらは雄しべより雌しべの方が短く、雌しべが全く見えない状態です。肥料不足の可能性が高く、うまく受粉できないかもしれません。
今回の検証の結果、我が家のナスは肥料不足の可能性が高いことがわかりました。元肥は与えているのですが…元々が赤土ベースの痩せた土壌のため、早いうちに追肥をしてあげた方が良さそうですね。
ナスの一番花は摘み取るべき?
先日投稿したトマトと似ているのですが、ナスの場合は幼実の段階で摘み取ってしまうのが良いとされています。幼実の段階で摘み取ることにより、以下の効果が期待されます。
①栽培初期の株への負担を抑えられる
②栄養成長→生殖成長に切り替わり、収穫量が多くなる
◎トマトの一番花・一番果の扱いについてはこちら
【トマト】一番花や一番果は摘み取るべき?〜収穫量を増やすためにできること〜 - アタマの中は花畑
なお、トマトの場合は「花の段階で摘む」「幼実の段階で摘む」「摘まなくても問題ない」など様々な説があります(=どんな育て方をしてもそれなりに収穫できる)が、ナスの場合は「幼実の段階で摘む」ことがよく推奨されています。強健な品種であるトマトに比べると、ナスの管理は慎重に行った方が良いのかもしれませんね。