先日、ヘリクリサムについての記事(下記参照)を投稿したのですが、その記事の中で「ヘリクリサムのドライフラワーに挑戦してみようかな」みたいなことを呟いていました。
こういうのは思い立った時に動かないと重い腰が上がらない気がしたので、早速ドライフラワー作りに挑戦してみることにしました。小さい頃、押し花には何度か挑戦したことがあるのですが、ドライフラワー作りは人生初でした。
◎ヘリクリサム(ムギワラギク、帝王貝細工)についてはこちら
【ヘリクリサム】見た目はまるで貝細工!〜名前の由来や花言葉は?〜 - アタマの中は花畑
ドライフラワーとは?
ドライフラワーとは、その名のとおり乾燥させた花のことで、インテリアなどによく用いられています。余計な水分を抜いておくことで保存期間がグッと伸び、長く花を楽しむことができます。
ドライフラワーの作り方
ドライフラワーの作り方には、大きく以下の4種類があると言われています。ここでは、それぞれの概要・長所・短所についても簡単に触れておこうと思います。
・ハンギング法
・ドライインウォーター法
・シリカゲル法
・グリセリン法
①ハンギング法
概要:風通しの良いところで花を逆さに吊るし、自然乾燥させる方法
長所:最も簡単・手軽に作ることができる
短所:乾燥に時間を要するため、色落ちする場合がある
花を逆さに吊るすため、花の形が崩れることがある
②ドライインウォーター法
概要:花を少量の水に浸けた状態で自然乾燥させる方法
長所:花を逆さに吊るす必要がないため、花の形が崩れにくい
短所:乾燥に時間を要するため、色落ちする場合がある
③シリカゲル法
概要:容器にシリカゲル(乾燥剤)と花を一緒に入れて乾燥させる方法
長所:比較的早く乾燥するため色落ちしにくい
短所:大きいサイズの花、または茎の付いた花には容器に入れにくく向いていない
④グリセリン法
概要:グリセリン溶液を用いて(吸水または浸す)花を乾燥させる方法
長所:花の色や形が崩れにくい、また果実などにも適用可能
短所:最も作業が複雑で上級者向け
それぞれの方法に長所・短所がありますので、目的に合った作り方を試してみるのが良いかもしれません。
ドライフラワーとプリザーブドフラワーの違いは?
乾燥させた花といえば、プリザーブドフラワーを思い浮かべる方もいらっしゃるかもしれません。
▲プリザーブドフラワー(参考)
ドライフラワーもプリザーブドフラワーも「乾燥させた花」という意味では同じなのですが、厳密には少し定義が違うようです。先程、ドライフラワーの作り方として4種類の方法を挙げましたが、このうちグリセリン法で作った花のことをプリザーブドフラワーと呼びます。
(諸説あるかもしれませんが)私の解釈では、以下のように捉えています。
・グリセリンを使って作ったものは「プリザーブドフラワー」
・グリセリンを使わずに作ったものは「ドライフラワー」
まずは花を調達!
手法の説明が一通り終わったところで、早速本題(ドライフラワー作り)に入ります。テレワーク中の昼休みを活用し、まずは花壇のヘリクリサムを摘み取ることにしました。咲いている花の数が意外と少なかったため、咲きかけの蕾もドライフラワーにしてみます。
摘み取った花がこちら。花壇に咲いていたほとんどの花を摘み取ったため、花壇が殺風景になってしまったのですが…近いうちに脇芽が伸び、また花を咲かせてくれるはずです。
というか、既にこの時点で十分綺麗ですよね。この花をドライフラワーとして保存できると思うと、何だかワクワクしてきますね。
※補足※
ちなみに…ヘリクリサムは花に含まれる水分が極端に少ないため、既にこの時点でドライフラワーになりかけています。今回はシリカゲル法(後述)で作ったのですが、ハンギング法やドライインウォーター法でも綺麗なドライフラワーができると思います。
仕込み作業開始!
花の摘み取りが完了したら、次はいよいよドライフラワーの仕込み作業を始めます。今回は余っていたタッパーと乾燥剤(シリカゲル)を使ったシリカゲル法で作ってみます。
写真のように小袋に分かれたものであれば、100円ショップのキッチンコーナーでも手軽に調達することができます。もう少し本格的かつ大量に作るのであれば、大袋のシリカゲルを用意した方が良いのかもしれません。
タッパーに先程のシリカゲルを敷いたら、その上に摘み取った花を並べます。これを玄関先に置いておくだけで、それなりのインテリアになりそうですね…!
あとはタッパーの蓋をして、直射日光のあたらない場所に放置するだけです。この時、タッパーの蓋で花を傷付けてしまわないよう気をつけましょう。
出来栄えはいかに…?
タッパーに入れて放置すること1日。ドライフラワーの出来栄えはどうでしょうか…?
蓋を開けてみると、全体的に花が少し閉じ、大きさも一回り小さくなったように見えますが…昨日摘み取った時の鮮やかな花色はしっかり残っています。
タッパーから取り出せば、ドライフラワーの完成です!そのまま置いて楽しむも良し、何かの容器に入れてインテリアとして楽しむも良しです。私は玄関先に並べておくことにしました。
なお、ドライフラワー作りで水分を吸収したシリカゲルは、電子レンジで加熱することにより再利用できます。また別の用途に使えるのでお得ですね。
おわりに
今回はヘリクリサムのドライフラワー作りに初挑戦してみました。ヘリクリサム自体が超初心者向けの花なため、私でも手軽に作れましたが…他の花はここまで簡単にはできないのかもしれません。
せっかく花壇で花を育てているので、他のドライフラワー作りにもいつか挑戦してみたいです。作ったドライフラワーをハーバリウムに加工…なんてのも楽しそうです。