我が家の庭・花壇・家庭菜園はそれほど日当たりが良くないため、あちこちにゼニゴケが生えています。「苔のある庭」というと聞こえは良いのですが、辺り一面にゼニゴケが生えている光景はあまり気持ちの良いものではありません。
ゼニゴケの駆除方法としてまず挙げられるのが専用の除草剤ですが、今回は敢えて除草剤を使わない駆除方法をいくつかご紹介したいと思います。実は意外とたくさん方法があるんですよ!
ゼニゴケの概要
駆除方法をご紹介する前に、まずはゼニゴケのことを一通りおさらいしておきます。
ゼニゴケは、ゼニゴケ科ゼニゴケ属に属する代表的な苔植物です。その見た目が昔の小銭に見えることから、銭苔(ゼニゴケ)と呼ばれるようになったそうです。また、ゼニゴケは雌雄別株のため、雌株・雄株の2種類が存在します。
▲ゼニゴケの雌株
▲ゼニゴケの雄株
驚異的な繁殖力
ゼニゴケは湿り気のある酸性の土壌を好み、条件の良いところであればすぐに繁殖します。その驚異的な繁殖力により、気付いたら辺り一面がゼニゴケだらけ…ということも珍しくありません。
先程も触れたとおり、ゼニゴケには雌株・雄株の2種類が存在します。通常であれば胞子を介した有性生殖により増えるのですが、胞子を必要としない無性生殖でも増えることができます。つまり、雌株だけ・雄株だけの状態でも数を増やすことができる強い植物だということです。なお無性生殖の場合、雌株からは雌株、雄株からは雄株しか生まれないのだそうです。
ゼニゴケの駆除には「アルカリ性」が有効!?
専用の除草剤を除いた場合、ゼニゴケの駆除には「土壌をアルカリ性にする」ことが有効だとよく耳にします。というのも、ゼニゴケは酸性の土壌を好むため、アルカリ性にすることによりゼニゴケが育ちにくい環境を作ることができるからです。
土壌をアルカリ性に変えるためには、苦土石灰や小石灰を混ぜ込むのが有効です。苦土石灰・小石灰はホームセンターの園芸コーナーでも気軽に入手することができます。
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他の植物を育てていない場所であれば、これらを闇雲に混ぜ込めば問題ありません。ただ、他の植物を育てている場合は、誤って枯らしてしまわないように気を付ける必要があります。特に、周囲に酸性を好む植物(ブルーベリー、ツツジ、梅、イチゴ、パンジーなど)が生えている場合は、枯らしてしまわないよう細心の注意を払いましょう。
その他の駆除方法
代表的な駆除方法として苦土石灰・消石灰を用いた方法をご紹介しましたが、それ以外にもいくつか方法があります。
①木酢液・竹酢液を活用する方法
土壌をアルカリ性にするのではなく、逆に酸性にすることで駆除する方法です。木酢液・竹酢液は木炭・竹炭を作る際に生じる煙から作られた液体のことで、ホームセンターなどでも扱われています。ゼニゴケは酸性の土壌を好む植物ですが、木酢液・竹酢液の強酸性には耐えられないので駆除方法としては有効です。
なお、苦土石灰や消石灰などと同様、使用する際は周囲の植物を枯らしてしまわないよう注意しましょう。
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②熱湯を活用する方法
・木酢液や竹酢液を購入しなくても、ゼニゴケに熱湯をかけても枯らせることができます。ほとんどお金をかけずに行えるため、まずは試してみても良さそうです。
③自然に任せる方法
・ゼニゴケは湿った土壌を好む植物なので、土を乾燥させることによって弱らせることができます。我が家でも、よく晴れた日に草かきなどでゼニゴケの生えた部分を削り、乾燥を促進するようにしています。
・手っ取り早い方法ですが、この場合は根本的な駆除にはならないのでご注意ください。そもそも、ゼニゴケは湿りやすい土壌を選んで繁殖するので、そこを根本から乾燥させようとすることは難しいのですが…。
おわりに
今回は敢えて除草剤を使わない駆除方法をご紹介しました。ご紹介した苦土石灰や木酢液などはゼニゴケ駆除以外の用途もあるため、自宅に常備しておいても良いかもしれません。熱湯に至ってはいつでも用意することができます。
最近は雨が続きがちなのであまり外に出られていないのですが、我が家でも庭のゼニゴケ駆除に取り組んでいます。完全駆除はなかなか難しいのですが、諦めずに色々な方法を試してみようと思っています。