アタマの中は花畑

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【アジサイ】毎年花を咲かせたい!開花後の剪定と挿し木の方法について

◎前回の記事はこちら

【万華鏡】グラデーションが印象的な八重咲きアジサイ!〜我が家に万華鏡がやって来た〜 - アタマの中は花畑

 

我が家にアジサイ(万華鏡)がやって来て2カ月弱が経過しました。当初は綺麗な青色だったのですが、日を追うごとに色があせ、現在は緑味を帯びた見た目になっています。

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近くで見ると、御衣黄桜のような見た目で意外と綺麗ですね。
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▲御衣黄桜(参考)

 

まだ楽しめるのかもしれませんが、見頃を過ぎていることは間違いなさそうです。少し早い気もしますが、来年の花のために剪定を行ってしまうことにしました。また、剪定で生じた枝を挿し木してみましたので、その方法についてもご紹介したいと思います。

 

 

アジサイの剪定時期について

毎年花を咲かせる目的で剪定する場合は、花が咲き終わってから8月頃までが適期とされています。剪定を行った場合、脇枝が伸びたところに来年の花芽が形成されるため「花芽を形成するための準備期間」が十分に必要です。剪定時期が遅れると(概ね9月以降)、花芽を形成する前に冬を迎えてしまうため、翌年の開花は望めなくなってしまうのだそうです。

 

アジサイの剪定方法

それでは早速、我が家のアジサイを剪定してみましょう。剪定にあたり支柱を取り外したところ、ご覧のような有様になってしまいました。相当立派な花を咲かせてくれてましたもんね。
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アジサイの剪定場所は、花から数えて2番目の節(赤丸の部分)がベストとされています。葉の付け根から脇枝が伸びてくるため、剪定の際は節の少し上で切り落とすと良いみたいです。

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剪定位置は株の育成方針によって変わります。通常は2番目の節で剪定しますが、方針によっては1番目、あるいは3番目以降の節で切り落としても問題ありません。

 

◎1番目の節で剪定

・株を更に大きくしたい場合

 

◎2番目の節で剪定

・株の大きさを変えずに育てたい場合

 

◎3番目以降の節で剪定

・株を小さくしたい場合

・大きく剪定(強剪定)した場合、翌年は開花しないこともあるので注意

 

我が家では、2番目の節(樹高を調整する目的で一部は3番目の節)で剪定することにしました。花を切り落とした途端、一気に殺風景になりました。。。

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切り口をよく見ると、葉の付け根には後に脇枝となる部分ができていました。この脇枝を大切に育てれば、来年も開花してくれるはずです。
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挿し木はとっても簡単!

せっかくなので、切り落とした枝は挿し木で増やしてみることにしました。アジサイは挿し木が簡単な植物としても有名で、ちょっとしたひと手間で簡単に増やすことができます。なお、挿し木の適期は6〜7月頃と言われています。

 

早速、枝についた花を切り落とし「挿し穂」を作ります。今回は剪定した枝を再利用したため挿し穂が短いですが、もう少し長い方が作業はしやすいかもしれません。
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用意した挿し穂は、30分〜1時間ほど給水させておきます。アジサイは水分をたくさん欲する植物なので、水を切らすとすぐにしおれてしまいます。
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続いて、挿し木用のポットを用意しておきます。どんな土に挿しても発根するとは思いますが、選ぶのであれば栄養価のない土(挿し木用の専用土、赤玉土、鹿沼土など)にしておくと良いかと思います。今回は赤玉土を用意しました。

※栄養価のある土を使った場合、発根を妨げてしまうことがあります。挿し木が容易なアジサイであれば、あまり気にすることはないと思いますが…。

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挿し穂の給水が完了したら、用意しておいたポットに挿していきます。この時、挿し穂の葉は最小限(2枚程度)にしておき、かつ葉の半分を切り落としてから挿すと成功率が上がるようです。
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作業が完了したアジサイがこちら。今回は6鉢用意してみました。右側の2本については、敢えて葉を4枚残しています。

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順調に成長すれば1カ月ほどで発根し、脇芽が伸びてきてくれるはずです。

 

挿し木で葉を切るのはなぜ?

今回の挿し木では、挿し穂の半分を切り落としてから赤玉土に挿しました。挿し木の際に葉を切るのはよく耳にしますが、葉を残しておいた方が光合成が促進されてよく育つような気もします。

 

そもそも、なぜ葉を切る必要があるのでしょうか?

 

一番の理由は「水分の蒸発を防ぐため」です。一般的に、植物は根から水分を吸収し、葉から蒸発させています(※この蒸発のことを蒸散と呼びます)。このとき、①根からの給水量が②葉からの蒸発量と同じ、もしくは上回っていれば植物は枯れずに成長することができます。

 

ところが、挿し木したばかりの枝には根が生えていないため、土に挿した茎から直接給水する必要があります。そのため、根を張っている場合に比べて①の量が少なくなります。その一方で、②の量は葉の枚数や面積に比例するため、葉の枚数・面積が多い状態で挿し木をすると「①の量<②の量」になりかねません。②の量の方が多くなると、植物からどんどん水分が抜けていくことになり、最終的には枯れてしまうことになります。

 

そのため、挿し木をする際は葉からの水分蒸発を防ぐ目的で、葉を落としたり、半分にカットしてから挿す方が多いのではと考えられます。

 

◎次回の記事はこちら

【アジサイ】剪定を行った翌年も開花はするの? - アタマの中は花畑

 


花木 庭木の苗/(開花終了)アジサイ万華鏡(まんげきょう)ブルー5号鉢植え