今年は育てていないのですが、いつか育てたい花の一つに朝顔があります。朝顔といえば小学校の授業で育てる花の代表格で、夏休みに自宅へ持ち帰ったことのある方もいらっしゃるのではないでしょうか。開花数を毎日数えていたあの頃のように、またじっくり観察してみたいものです。
また、朝顔はその名のとおり「朝に咲く花」としても有名ですよね。朝に咲くということは朝日の光に反応しているのか…?と思われがちですが、実はそうではないのだそうです。今回は、そんな朝顔の開花条件について取り上げてみました。
朝顔の概要
科・属名:ヒルガオ科サツマイモ属
種別:一年草
花色:青、紫、ピンク、白など
花期:7〜9月
原産:熱帯アメリカ(諸説あり)
別名:ケンゴシ(牽牛子)など
花言葉:愛情、結束など
◎特徴:
夏に咲く花の代表格です。日本には奈良時代に中国から伝わったとされ、江戸時代には一大ブームを巻き起こしました。現在では、大輪咲き・変わり咲き・つるの伸びない矮性種など、多数の園芸品種が生み出されています。
実はサツマイモの仲間で(どちらもサツマイモ属)、サツマイモもアサガオによく似た花を咲かせます。
▲サツマイモの花(参考)
朝顔の開花条件は?
朝顔が咲くための条件は「朝日の光」…ではなく「日没からの時間」だと言われています。品種にもよりますが、日没のおおよそ8〜10時間後に開花する品種が多いようです。極端な話、日没後にアサガオを真っ暗な部屋に移動させたとしても、8〜10時間後にはきちんと開花します。
仮に日没の9時間後に開花するとした場合…
・日没が19時→朝4時に開花
・日没が18時→朝3時に開花
・日没が17時→朝2時に開花
ということになります。通常、朝顔の開花期(7月以降)は夏至を過ぎており日没が早まっていきますので、朝顔の開花時間も徐々に早まっていきます。
小さい頃、朝顔の開花を見ようと早起きをしたことがあるのですが、日の出前に見に行ったら既に咲いていたような記憶があります。アサガオの開花を生で見ようとしたら、相当な早起き(あるいは夜更かし)が必要になりそうです。
朝顔の花の寿命は?
朝顔は一日花と呼ばれ、わずか一日で花がしぼんでしまいます。それも、夕方まで咲き続けていることはなく、昼前または昼過ぎには寿命を迎えてしまうことがほとんどです。
朝顔の場合、あの薄い花弁が乾燥することで花がしぼみます。つまり、晴れかつ気温の高い日ほど、花の寿命も短いと考えられます。思い返してみると、晩秋に咲く朝顔は花持ちが良かったような気もします。
朝顔はどう受粉するの?
ここまでの内容を振り返ると、
・朝顔は日没の8〜10時間後に開花する
・昼前または昼過ぎにしぼむことが多い
ことがわかりました。つまり、1つ1つの朝顔が開花している時間はとても短いことになるのですが、その割にはたくさん種ができますよね。では、朝顔はどうやって受粉し、たくさんの種を作っているのでしょうか?
そのキーワードとなるのが「自家受粉」と呼ばれる朝顔の性質です。自家受粉とは、他の花や虫の力を一切借りることなく、自身の力だけで受粉できる性質のことです。朝顔の場合、蕾の段階で既に受粉を済ませているため、開花時間が短くても確実に種を作ることができます。
万全の状態で開花するとは、朝顔もなかなかちゃっかりしていますね。
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