私の趣味の一つに自転車旅行があるのですが、学生時代や独身時代は、毎年7〜8月になると北海道へ長期の旅行に出掛けていたものです。今は子育て中なので長期の旅行は控えていますが、機会があればまた自転車を乗り回したいと思っています。
さて、夏の北海道といえばラベンダー畑も見所の一つですよね。今でもラベンダーの花を見かけると、当時の北海道旅行を思い出します。そんなラベンダー畑を自宅の庭に再現したい!…と思ったのが、今回の記事のきっかけです。
私自身は関東地方平野部在住なのですが、自宅の庭に「北海道のラベンダー畑」を再現することはできるのでしょうか?
ラベンダーの概要
科・属名:シソ科ラベンダー属
種別:小低木
花色:紫、ピンク、白など
花期:4〜7月
原産:地中海沿岸
別名:クンイソウ(薫衣草)など
花言葉:沈黙、清楚など
◎特徴:
紫色の花と爽やかな香りが特徴のハーブで、その香りから「ハーブの女王」と呼ばれることもあります。芳香剤やアロマの香りとしてもお馴染みで、イメージカラーには紫が採用されることがほとんどです。本来は小低木に分類されますが、毎年刈り込まれ、多年草のように扱われることも多いようです。
ラベンダーには様々な種類がありますが、品種によって耐暑性・耐寒性が異なるため植える際は注意する必要があります。
北海道のラベンダーはどんな種類?
ラベンダーに様々な品種があるのは先程触れたとおりですが、北海道でよく見かけるラベンダーはその内の「イングリッシュラベンダー」と呼ばれる品種です。ラベンダーの名所である富良野や美瑛では、オカムラサキや濃紫3号といった品種が多く植えられています。
イングリッシュラベンダーは花茎の先端に花が密集して咲くのが特徴で、花色は比較的濃いものが多い印象です。また、他の品種に比べて香りが強く、かなり昔からハーブとして重宝されてきました。ラベンダーといえば、このイングリッシュラベンダーを思い浮かべる方も多いのかもしれません。
▲イングリッシュラベンダー
関東地方平野部でラベンダー畑の再現は可能?
早速このイングリッシュラベンダーを庭に植えて、ちょっとした北海道気分を味わおう!と思い立った関東在住の私。関東地方平野部でも、「北海道のラベンダー畑」を庭に再現することは可能なのでしょうか?
一言で言ってしまえば「関東地方平野部で北海道のラベンダー畑を再現するのはかなり難しい」というのが結論のようです。冒頭でも少し触れましたが、ラベンダーの品種を選ぶ際に特に重要となるのが耐暑性と耐寒性です。今回取り上げたイングリッシュラベンダーは、ラベンダーの中でひときわ耐暑性のない品種として知られています(その反面、耐寒性はそれなりにあるようです)。特に高温多湿には弱く、関東地方平野部の夏を乗り切るのは難しいとされています。
思い返してみると、北海道や高原地帯ではイングリッシュラベンダーをよく見かけますが、自宅周辺ではほとんど見かけたことがありません。今になって、イングリッシュラベンダーが高温多湿を嫌う性質であることがわかったような気がします。
それでもラベンダー畑を作りたい!という場合は…
イングリッシュラベンダーは難しいとしても、高温多湿な地域でラベンダーを育てたい!という場合は、耐暑性のある品種を選ぶことをおすすめします。ここでは、耐暑性のある品種をいくつかご紹介したいと思います。
◎フレンチ系ラベンダー
先端の花穂が特徴の品種で、ラベンダーのなかでは最も耐暑性があるとされています。丈夫なため初心者にも育てやすいですが、耐寒性はあまりありません。
◎ラバンディン系ラベンダー
イングリッシュラベンダーと原種ラベンダーの交配種で、草丈はイングリッシュラベンダーよりも少し高いです。耐暑性のある品種の中では、最もイングリッシュラベンダーに似ています。
◎デンタータ形ラベンダー
葉のギザギザが特徴の品種で、花期が長く四季咲き性があります。その一方で、ラベンダーの中では香りが弱いと言われています。
おわりに
ひとまず、イングリッシュラベンダーを我が家に植えることは見送ることにしました。機会があれば、他のラベンダーを庭に取り入れるかもしれません。
今年は旅行自体難しそうですが…「本場のラベンダー畑」を見るため、また北海道へ足を運ぶ予定です。

ラベンダー トルー 3号ポット苗イングリッシュ系