◎前回の記事はこちら
【古代米⑧】稲の開花時間はわずか1〜2時間!そんなに短いのはなぜ? - アタマの中は花畑
8月も末となり、私の実家ではそろそろ稲刈りを迎える頃となりました。本当は稲刈りの手伝いにでも行きたいところなのですが、まだ県をまたいだ移動が憚られるところです。。。
そんな中、我が家の古代米も徐々に稲穂が垂れてきました。まさに「実るほど 頭(こうべ)を垂れる 稲穂かな」の状態です。
稲穂で例えられるこのことわざですが、何故稲がモチーフにになったのでしょうか?今回はこのことわざの意味と由来についてご紹介したいと思います。
現在の黒米の様子
まずは、現在の黒米(バケツ稲)の様子をご紹介します。中干しの期間が長かったためか、一部の葉が茶色く変色してしまいましたが…それ以外は順調に育っています。結局、今回の栽培で確認できた稲穂は合計6本でした。元が1粒の黒米だったことを考えると、十分な出来なのではないでしょうか。
また、開花していた頃(前回記事時点)は一般的な稲と何ら変わらない見た目をしてしましたが、稲穂が垂れ始めた頃から黒みを帯びてきました。今では色も濃くなり、正真正銘の黒米になっています。
実るほど頭を垂れる稲穂かな
さて、冒頭でも触れた「実るほど 頭を垂れる 稲穂かな」ということわざは、成熟した人・優れた人ほど謙虚であることを意味します。
様々な経験を積み、成熟した人ほど物腰が低く、傲慢な態度をとらなくなります。そのため、成熟した人はいつも謙虚で頭を下げている一方で、未熟な人はいつも傲慢で頭を下げることはない…というのがことわざの由来となっています。
稲が由来となったのはなぜ?
さて、ここからが私の記事の本題なのですが、何故稲がことわざのモチーフになったのでしょうか?
その答えは、成長とともに稲穂が垂れることに由来しています。開花直後の未熟な籾(もみ)(=稲の実にあたる部分のこと)は中身が空っぽのため、稲穂が垂れることはほとんどありません。ところが、籾の内部の子房(=米として普段食べている部分)が成長するにつれて稲穂の先端が重くなるため、茎だけではその重さに耐えられなくなってきます。その結果、稲の成長とともに稲穂が垂れ下がるようになります。
このように、稲の成長とともに稲穂が垂れる様子を人間の成長に擬えることで「実るほど 頭を垂れる 稲穂かな」ということわざが生まれたわけです。私もまだまだ未熟な人間なので、稲穂のように物腰低く成長したいものです。
【余談】バケツビオトープへの来客
中干しをきっかけにバケツ内の水生生物は大幅に数を減らし、今ではミジンコくらいしか見かけなくなっていました。ところが、最近は隣の家庭菜園からしばしば来客が現れるようになりました。
こちらはオンブバッタでしょうか。サイズが大きいため、おそらく雌だと思われます。1年半前には更地だった我が家の庭ですが、花壇・家庭菜園・バケツビオトープを通じて色々な生物の棲み家となっているようです。近いうちに、庭で見られる生物についてもご紹介できればと思います。
◎次回の記事はこちら