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【ベビーモニター】Panasonic KH-HC705-Wレビュー 〜自宅で使用した場合の通信可能距離はどのくらい?〜

気が付けば次男も生後3カ月半となり、夜はある程度まとまって寝てくれるようになりました。5月の出生以降、毎日が慌ただしく過ぎていたのですが、最近は徐々に落ち着いてきたような気がします。

とはいえ、まだまだ手放しで安心できるわけでもありません。次男が寝ている間もいつ何が起きるかわからないため、別の部屋で家事をしたり、庭の花達に水をあげたり、大人だけの時間を設けたりするのも憚られてしまいます。

そこで、睡眠中の次男の様子をいつでも確認できるようにするため、ベビーモニターを購入することにしました。家電量販店を何軒かはしごし、ようやくお目当てのPanasonic KH-HC705-W(以下、HC705-W)を入手することができました。

HC-705Wはカメラとモニターが分かれているタイプの商品で、モニターは自由に持ち運ぶことができます。そのため、離れた場所でもカメラに映った次男の様子をモニターで確認できるのですが…カメラとモニターの通知可能距離は一体どの程度なのでしょうか?今回はそんな疑問に対して、私自らが検証した結果をご紹介したいと思います。

 

HC-705Wの基本仕様

今回購入したHC-705Wの基本仕様は以下のとおりです。HC-705Wはカメラ部分、モニター部分の大きく2つに分かれているため、それぞれについて仕様をまとめています。

◼︎カメラ部分

・大きさ:高さ123mm × 幅77mm × 奥行69mm

・重さ:約224g

・無線通信方式:1.9GHz TDMA-WB

・画素数:30万画素

・最低被写体照度:0ルクス(※1)

・焦点距離:固定(0.4m〜∞)

・撮影範囲(カメラ画角):水平約37°、垂直約28°

・可動範囲:水平約+136°(右側)〜約-136°(左側)、垂直:約0°(正面)〜約-44°(下側)

・電源:ACアダプター


◼︎モニター部分

・大きさ:高さ37mm × 幅125mm × 奥行81mm(本体)、高さ123mm × 幅77mm × 奥行69mm(スタンド使用時)

・重さ:約208g

・無線通信方式:1.9GHz TDMA-WB

・画面サイズ:約3.5インチ

・使用時間:約5時間

・充電時間:約8時間

・電源:ACアダプター/リチウムイオン電池

 


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HC-705Wの主な特長

ここからは、今回私が購入したHC-705Wの主な特長について触れていきたいと思います。

 

①モニターが持ち運び可能

まず、私が最も重視していた機能がこちらです。モニターは充電式のため、電池容量が十分にあれば持ち運ぶことができます。モニターの持ち運びにより、離れた場所でも赤ちゃんの様子を把握できるようになります。

※「モニターはどこまで持ち運べる?」という点については、後程触れたいと思います。

 

②4種類のセンサーで赤ちゃんの様子を検知

HC-705Wには4種類のセンサーが付いており、さまざまな要素で赤ちゃんの様子を監視します。①〜③については、検知条件・検知感度・お知らせ方法(画面表示+アラーム音、画面表示のみ、OFFなど)などの個別設定も可能です。

①動作センサー:被写体の動きに反応

②温度センサー:設定している上限温度・下限温度に反応

③音センサー:被写体が発する音に反応

④明るさセンサー:被写体周辺の明るさに反応

 

③暗いところでも安心

夜間など被写体周辺が暗い場合は、先程の明るさセンサーが反応し、カメラに内蔵された赤外線LEDが点灯します。これにより「ナイトモード」に切り替わるため、夜でも赤ちゃんの様子をしっかり確認することができます。

(※ナイトモードは赤外線を使用しているため画面表示が白黒になりますが、赤ちゃんの表情ははっきり確認できます)

 

④モニター経由でカメラの向きを微調整

せっかくカメラをセットしたは良いものの、途中で赤ちゃんの寝相が変わり、モニターに何も映らなくなった!ということも少なからず発生するかと思います。そんな時は、モニター越しにカメラの向き(水平方向・垂直方向)を微調整することができます。さらに、カメラのズーム倍率もモニター越しに変更可能です(1倍・2倍)。

(※微調整はカメラの可動範囲内に限ります。そのため、可動範囲外に赤ちゃんが移動してしまった場合は、カメラの設置場所自体を変更する必要があります)

 

⑤カメラ経由で赤ちゃんに話しかけ

モニターにはマイクボタンが付いており、マイクボタンを押すことでカメラ越しに赤ちゃんに話しかけることができます。例えば、赤ちゃんが泣き始めてしまった時に「今行くからね」と声をかけてあげることも可能です。

 

⑥通知音の大きさは任意

赤ちゃんの動きや泣き声、周辺の温度によってセンサーが反応します。この時、反応による通知音の大きさを設定することも可能です。音を大きくしたり、無音にしたりする(画面表示のみにするなど)ことで、状況に応じた監視が可能になります。

 

⑦おやすみ音・子守歌の再生にも対応

HC-705Wには10種類の音源(胎内音、心音、ホワイトノイズ、波の音、雨音、子守歌(5種類))が内蔵されており、カメラ越しに再生できます。手動再生のほか、再生時間(タイマー)の設定や、自動再生(泣き声に反応し、設定した音源を自動的に再生)にも対応しています。

 

⑧育児タイマーによるスケジュール管理

HC-705Wには育児タイマーの機能も付いており、設定してから一定の時間が経過するとアラーム音で通知してくれます。この機能により、授乳などのスケジュールを管理することもできます。育児タイマーは、1時間ごと、最大6時間まで設定可能です。

 

商品を開けてすぐ使用開始!

それでは早速、我が家にやって来たHC-705Wの箱を開けてみることにします。家電量販店をはしごした甲斐がありました。

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中身は個別に梱包されているため、1つずつ梱包を解いていきます。
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中にはカメラ、モニター、電池パック(モニター用)、壁掛けアダプター、ACアダプター(カメラ用・モニター用)、取扱説明書が入っていました。同じようなACアダプターが2つ入っていますが、カメラ用(常時接続用)、モニター用(充電用)で役割が異なります。

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まずはカメラから見ていきましょう。レンズのようなものが2つありますが、片方がカメラ、もう片方が赤外線カメラです。ロボットのような見た目で、親しみやすそうなデザインです。
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裏側にはスピーカーや電源ボタンが付いています。こちら側から眺めていると、だんだん猫背のように見えてきます。
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続いてモニターがこちらです。ボタンの数も少なく扱いやすいデザインです。実際のところ、MENU→上下左右で選択→OKで大抵の設定ができるため、直感的な操作が可能です。
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裏側にはスタンドが付いており、モニターを自立させることもできます。
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付属している電池パックはモニターの裏側に挿入します。プラスドライバーで蓋を開け、赤と黒の配線に気を付けつつ電池を挿入すれば準備完了です。あとはカメラ側の配線をつなげばすぐに使うことができます。
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ここまでをまとめると、たったこれだけの作業で使用を始めることができます。ボタン操作も比較的簡単なので、初心者の方でも扱いやすいモデルだと思います。

①箱からカメラ、モニター、電池パック、ACアダプターを取り出す

②モニターの裏側に電池パックを挿入する(※)

③カメラのACアダプターを接続する

④使用開始!

(※購入時点で電池容量がゼロではないことが前提です。電池容量がゼロの場合は、ACアダプターで別途充電を済ませておく必要があります)

 

いざ実証!カメラとモニターの通信可能距離は?

商品の特徴について一通りご紹介したところで、次はカメラとモニターの通信可能距離を実際に確かめてみたいと思います。取扱説明書によると「通信可能距離は100m」とのことなのですが、この距離はカメラとモニターの間に障害物が無い前提で記載されています。しかしながら、実際に家の中で使用する場合は、扉や階段などの影響を少なからず考慮する必要があります。そこで、我が家のさまざまな場所を対象にどこまで通信が可能なのか検証してみることにしました。

 

検証条件は以下のとおりとしました。

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【カメラ設置場所】1階の和室(普段次男が寝ている部屋)

【被写体】ヒマワリの造花

【判定条件】モニター越しにヒマワリの花が確認できればOK

【備考】安全のため、妻や次男が家にいるタイミングで実施

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▲検証開始時の光景。何とも言えない絵面ですが、今回はこのヒマワリが確認できる範囲を確かめてみます。


ちなみに検証自体は日中に実施したのですが。雨戸を閉めて部屋を真っ暗にするとこのとおり。ナイトモードに切り替わっても、ヒマワリの花はくっきりと映っています。
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◎1階リビング

まずは和室の隣にあるリビングに移動しました。扉を1枚挟んでいますが、ここは余裕で確認できます。右上の電波は3本立っています。あえて言うなら「バリ3」の状態です。
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◎1階玄関

リビングのもう一つ隣、玄関に移動しました。1階の端と端にあたる位置ですが、ここでもヒマワリはくっきり映っています。電波は3本でした。
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◎2階寝室

続いて階段を1つ上がり、2階寝室に移動しました。扉を1枚、階段を1フロア分挟んでいますが、ここでもヒマワリはくっきり映っています。電波は3本でした。

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◎2階バルコニー

次は2階バルコニーに移動しました。扉を1枚、階段を1フロア分、窓を1枚挟んでいますが、ここでもヒマワリはくっきり映っています。まだ電波は3本です。

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◎屋上バルコニー

次は思い切って屋上まで移動しました。フロアで言うと3階相当の高さになります。扉を2枚、階段を2フロア分挟んだことで、さすがに電波は弱まり0本になりました。ただヒマワリの映像が乱れることはなく、モニター越しに妻と会話することもできました。

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まさか屋上まで移動しても映像が確認できるとは思いもしませんでした。少なくとも我が家(2階建て+屋上)の中であれば、どこに移動しても映像が確認できることはわかりました。

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ちなみに屋上では電波0本でしたが、その場で持ち上げると電波状況が良くなるのか、電波は1本になりました。
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◎玄関前

続いては、靴を履いて屋外に移動しました。まずは玄関前から。玄関ドアを含めると扉を2枚挟んでいますが、電波は3本、ヒマワリの映像もくっきりです。
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◎自宅前の道路

遂に自宅の敷地を飛び出し、目の前の道路まで移動しました。玄関からの距離は20mほどありますが、ヒマワリはまだはっきり映っています。電波も3本です。
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◎隣のお宅前

さらに移動し、隣のお宅前まで移動しました。玄関からの距離は30mほどで、ここまで移動すると電波は0本になってしまいました。ヒマワリの映像はくっきり映っていますが、そろそろ限界かもしれません。

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◎3軒隣のお宅前

玄関から40mほど離れたところで遂に電波が途絶えてしまいました(モニターとカメラの距離は50m程度)。ですが、この距離まで通信できるのであれば十分なのではないでしょうか。

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その後、自宅の敷地内まで戻ってくると再びヒマワリの画像が表示されました。一旦通信範囲外に出てしまっても、再び範囲内に入れば自動的に映像が表示されるようです。

 

通信可能距離に関する結論

あくまでも我が家で実証した結果ですが、私なりの結論は以下のとおりです。ベビーモニターの機能としては申し分ないのではないでしょうか。

 

◎モニターが屋内にある場合

・2階建ての建物であればどこに移動しても確認可能

・若干電波は弱まるが、2フロア分移動しても確認可能

・バルコニーや屋上など、扉や窓を挟んでも確認可能

 

◎モニターが屋外にある場合

・玄関ドアを挟んでも確認可能

・状況にもよるが、カメラとモニターの通信可能距離は50m程度

・通信が一旦途絶えても、再び範囲内に入れば映像が自動表示される

 

おわりに

今回は、新たに購入したHC-705Wの基本仕様、および自宅で使用した場合の通信可能距離についてご紹介しました。自宅で使用した場合の通信可能機能については各家庭の条件などにもよりますが、私の検証が何かのお役に立てていれば幸いです。

 

また、HC-705Wのおかげで夫婦でゆっくり過ごせる時間も増えたため、この記事もコーヒーを飲みながらのんびり書くことができました。慌ただしい日々はまだまだ続きますが、適度な息抜きをしつつ、子育ても頑張っていきたいと思います。

 


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