現在の家に引っ越して2年近くが経過しました。引っ越し当初はピカピカだった…はずなのですが、1年経過した頃からあちこちで汚れが目立つようになってきました。特に、敷地内に花壇・家庭菜園を設けているためか、土汚れはどうしても避けられません。
そんな時に役立つのが今回取り上げる高圧洗浄機です。
・水だけでかなりの汚れが落とせる!
・細かい所に入り組んだ汚れもすっきり!
・汚れている部分を直接触らなくても良い!
と思い込んでいたこともあり、引っ越し当初から欲しかった商品の一つです。そんな長年の憧れもあり、遂に我が家にも高圧洗浄機がやってきました!
高圧洗浄機といえば、たくさんの付属品により様々な汚れに対応できることも長所ですが…今回私が購入したのは「軽量・コンパクト・安価、かつ付属品は最小限」のケルヒャー K2 クラシック(以下、K2クラシックと記載します)です。付属品を使いこなせる自身がない私にとっては、高圧洗浄機の入門モデルとしてピッタリな商品です。
今回は、K2クラシックを使って自宅のあちこちの汚れを実際に落としてみましたのでご紹介したいと思います。今回は追加付属品や洗剤を一切使用していないため、K2クラシック初期装備の実力をまとめた記事になります。
K2クラシックの概要
まず、今回ご紹介するK2クラシックの概要について簡単にご紹介します。
主な付属品はジェットノズルと5mの高圧ホースのみですが、その分安価なのが特長です。ケルヒャーの高圧洗浄機シリーズの中では最も安く、入門モデルとしても最適です。また、軽量かつコンパクトなことから、女性でも比較的扱いやすいモデルです。
サイズ:46.2×17.1×24.3cm
本体重量:約3.9kg
最大許容圧力:8MPa
最大吐出水量:330L/h
高圧ホースの長さ:5m
□ ケルヒャー 高圧洗浄機 K2クラシック 1600-9700 [在庫品B]【4054278007199:999111】
今回私が購入したのは最小限の付属品しか付いていないK2クラシックですが、洗車用の付属品・洗剤が付いた「K2 クラシック カーキット」もあります。付属品以外の仕様はK2クラシックと全く同じなので、洗車が目的であれば、こちらを購入された方が良いかもしれません。
【正規代理店】ケルヒャー 高圧洗浄機 軽量&コンパクトタイプ K2クラシックプラスカーキット (50Hz/60Hz共用) 高性能 洗車 パワフル コンパクト 充実したアクセサリー 簡単 収納 洗剤付き
ケルヒャー家庭用高圧洗浄機のその他機種
今回私が購入したのはK2クラシックですが、ケルヒャーの家庭用高圧洗浄機にはさまざまな機種があります。ここでは、K2クラシック以外の機種についても簡単に触れておきたいと思います。ざっくりまとめると…
・始めに紹介するものほど高性能で高価
・後で紹介するものほど手軽で安価
と思っていただければと思います。
なお、K2クラシックはK2やK MINIと同程度のスペックですが、価格が最も安いのが特徴です(※使用時の手軽さを求めるなら、よりコンパクトなK MINIの方が良いかもしれません)。最高位機種であるK5サイレントとK2クラシックを比較すると以下のような関係になります。K2クラシックの仕様は控えめですが、その分コンパクトでお求めやすいのが特長です。
本体重量:約5分の1
最大許容圧力(水圧):約3分の2
高圧ホースの長さ:約5分の2
価格:約5分の1
◎K5サイレント
サイズ:34.9×42.6×87.8cm
本体重量:約16.6kg
最大許容圧力:12MPa
最大吐出水量:430L/h
高圧ホースの長さ:12m
主な特長:ケルヒャーシリーズの最高位機種です。価格も張りますが、汚れ落としの性能はピカイチです。
◎K4サイレント
サイズ:34.9×42.7×86.7cm
本体重量:約14.4kg
最大許容圧力:11MPa
最大吐出水量:400L/h
高圧ホースの長さ:10m
主な特長:K5シリーズにくらべてスペックは一段下がりますが、その分価格も安くなっています。
◎K3サイレント
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サイズ:33.1×28.6×56.3cm
本体重量:約10.3kg
最大許容圧力:10MPa
最大吐出水量:360L/h
高圧ホースの長さ:10m
主な特長:K4シリーズに比べてスペックは一段下がりますが、同様に価格も安くなっています。
◎K2バッテリー
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サイズ:24.5×30.3×60.9cm
本体重量:約4.5kg
最大許容圧力:11MPa
最大吐出水量:340L/h
高圧ホースの長さ:4m
主な特長:バッテリータイプのため、電源のない場所でも幅広く使用することができます。価格は少し高くなりますが、水圧はK4シリーズと同程度の実力を持ちます。
◎K2サイレント
サイズ53.8×29.3×30.3cm
本体重量:約5.8kg
最大許容圧力:10MPa
最大吐出水量:360L/h
高圧ホースの長さ:8m
主な特長:K2クラシックよりも高性能でありつつ、動作音はかなり静かです。大きさもK2クラシックよりやや大きい程度です。
◎K2
【正規代理店】ケルヒャー 高圧洗浄機 K2 (50Hz/60Hz共用) コンパクト 家庭用 高性能 持ち運び簡単 洗車 便利 節水 移動 洗浄力
サイズ:24.2×28.0×78.3cm
本体重量:約5.5kg
最大許容圧力:9MPa
最大吐出水量:360L/h
高圧ホースの長さ:8m
主な特長:K3シリーズに比べてスペックは一段下がりますが、こちらも同様に価格が安くなっています。店頭でよく見かけるケルヒャーの高圧洗浄機といえばこちらのK2かもしれません。
◎K MINI
ケルヒャー(KARCHER) 高圧洗浄機 K MINI 1.600-050.0
サイズ:28.0×23.3×29.5cm
本体重量:約3.9kg
最大許容圧力:9MPa
最大吐出水量:330L/h
高圧ホースの長さ:5m
主な特長:ケルヒャーの高圧洗浄機の中で最も小型で、水圧はK2と同程度です。これまでの機種と比べて高圧ホースが改良されており、より扱いやすくなりました。
本体の組み立て方
早速、手元に届いたK2クラシックを組み立ててみることにしましょう。コンパクトさを売りにしていることもあり、箱のサイズも小さめです。
箱の中には本体、高圧ホース(5m)、トリガーガン、ジェットノズル、洗浄剤吸引ホース、カップリング、取扱説明書が入っていました。洗浄剤吸引ホースは本体に付属していますが、今回は洗剤を使用しないため、本記事では特に扱っていません。
本体にはホースの接続口が2箇所付いており、片方は高圧ホース用、そしてもう片方は市販のホースリール用になります。市販のホースリールから吸水し、高圧ホースから噴射するようなイメージです。ホースリールには特段制約はなく、写真のようにノズル部分が取り外せるものであれば何でも使用可能です。
(※追加付属品である自吸用ホースとフィルターを用意すれば、バケツなどに汲んだ水を吸い上げて使用することも可能です)
そして、カップリングを間に挟むことによって、ホースリールと本体を簡単に接続することができます。ホースリールがそのまま活用できるのは魅力的ですね。
あとは説明書に沿って組み立てれば準備完了です。最初は少し手こずるかもしれませんが、慣れてくれば5分もかからずに組み立てられると思います。
K2クラシックの気になる実力は?
ようやくここからが本題です。追加付属品・洗剤なしで実際に使ってみた結果を写真付きでご紹介していきたいと思います。
①乱形石
自宅の門柱〜玄関を繋ぐ通路です。花壇が隣接しているため土汚れが付きやすく、全体的に黒ずんでいました。K2クラシックを使用することにより、繋ぎ目として使用しているモルタル部分も含めて、完成当初のような色合いに戻りました。
◎使用前
◎使用中
◎使用後(翌日撮影)
②コンクリートの通路
自転車置き場近くのコンクリート通路です。湿気が溜まりやすいのか、苔のようなヌルヌルした汚れが溜まっていました。雨上がりに行ったため違いがわかりにくいですが、こちらも汚れをすっきり落とすことができました。
◎使用前
◎使用中
◎使用後
③雨どいの排水口
自転車置き場に設置されている雨どいの排水口です。雨水が流れ出す場所を中心にコンクリートが黒ずんでしまったため、K2クラシックを使ってみました。黒ずみはある程度取れたのですが、コンクリート自体が削れてしまっている部分はどうにもならず、元通りとまではいきませんでした。
◎使用前
◎使用中
④車のタイヤ跡
車庫入れ(バック駐車)がどうも苦手で、敷地入り口にタイヤ跡をたくさん付けてしまいました。K2クラシックによって半分程度は落とせたのですが、完全には消しきれませんでした。ゴム汚れは少し苦手なのでしょうか?
◎使用前
◎使用中
⑤ベランダのタイル
続いてはベランダのタイルです。端の方は雨水が溜まりやすいらしく、緑の苔が生えてしまいました。こちらはK2クラシックですっきり落とすことができました。
◎使用前
◎使用中
⑥ベランダの排水口
引き続きベランダからです。排水口にも雨水が溜まりやすいようで、全体的に黒ずんでしまいました。かなり入り組んだ構造をしており掃除がとても面倒くさそうでしたが…K2クラシック(高圧洗浄機)であれば、一切汚れに触れることなく落とすことができました。入り組んだ場所の汚れに強いのも、K2クラシックをはじめとした高圧洗浄機の魅力だと思います。
◎使用前
◎使用中
◎使用後
⑦玉砂利
興味本位で玉砂利にも使ってみることにしました。我が家のように白い玉砂利を敷いている場合、すぐに汚れが目立ってきてしまいますよね。水を噴射する方向がずれると玉砂利が散らばるので注意が必要ですが…うまく使えば綺麗に汚れを落とすことができました。
◎使用前
◎使用中
◎使用後(右半分のみ使用)
⑧木製の椅子
ベランダに置いている木製の椅子です。雨風のあたる屋外に置き続けているせいか、当初の色合いは失われ、全体的に黒ずんでしまいました。ところが、K2クラシックを使うとその汚れはみるみる落ち…購入当初のような色合いに戻りました。実際に掃除してみて一番驚いたのが、こちらの椅子でした。
◎使用前
◎使用中
◎使用後
⑨花壇のレンガ
続いては花壇周りのレンガです。土いじりをよく行うため、土汚れ・苔汚れが特に付きやすい場所とも言えます。ただ、土や苔はK2クラシックの得意分野でもあるため、楽々落とすことができました。
◎使用前
◎使用中
購入前に私が気にしていた点
K2クラシックの実力を一通りご紹介したところで、続いては購入前に私が気にしていた点、および実際に使ってみて感じた点をまとめたいと思います。
①最低スペックの機種だが実際汚れは落ちるの?
実際使ってみて感じたのは「思ったより気持ち良く汚れが落ちるが、中には落ちない汚れもある。」というものでした。高圧洗浄機を使うのは今回が初めてでしたが、泥汚れや苔汚れにはめっぽう強く、気持ち良いくらいに汚れが落ちました。鳥のフンも一撃でした。一方で、タイヤ跡を始めとしたゴム汚れなどにはあまり強くなく、汚れを綺麗に落とせないケースもしばしば見られました。あくまで初期装備での話であり、追加付属品や洗剤を使えば楽々落とせるのかもしれませんが…。
今回は(ケルヒャーの中では)最低スペックであるK2クラシックを購入しましたが、私としてはこの機種である程度満足しています。もちろんスペックの高い機種の方が水圧も高くなるのですが、価格やサイズ感が手頃なのもこの機種の魅力だと思います。
②高圧ホースが短いと、掃除できる範囲も限られてしまうのでは?
私もこの点はかなり気にしていました。購入前は「高圧ホースの長さ=掃除できる範囲」だと思い込んでいたため、K2クラシックの高圧ホース(5m)は短過ぎるんじゃないか…?とも考えていたほどです。
実際には、市販のホースリールを本体に接続することができます。そのため、長めのホースリール(と延長コード)を予め用意しておけば、それだけで掃除できる範囲をグッと広げることができます。また冒頭でも少し触れましたが、自吸用ホースとフィルター(追加付属品)を別途用意すれば、バケツなどに汲んだ水を吸い上げて使用することも可能です。私個人の感想としては、ホースリールと延長コードで何とかなるので、高圧ホースの長さはあまり気にしなくても良いような気がしています。
③細かい部品が多いため、組み立てや片付けに苦労するのでは?
我が家の場合は保管スペースがそれほど広い訳でもないため、使い終わった後は毎回部品を分解して収納する必要があります。そのため、部品の数が多いと毎回組み立てや片付けに苦労するのでは?という不安がありました。
実際のところは部品が5つほどしかない(※初期装備のみの場合)ため、慣れてくれば5分もかからずに組み立て・片付けを行うことができます。手軽に使える点も、K2クラシックの良い点ではないかと思います。
取り扱い時の留意点
ここまではK2クラシックの良い点ばかりを取り上げてきましたが、実際に使ってみて感じた留意点についてもまとめておきます。
①過度な期待はしない
(私もそうでしたが)高圧洗浄機と言われると、どんな汚れでも楽々落ちるイメージを持ってしまいがちです。実際、泥汚れや苔汚れに関しては実力をいかんなく発揮してくれましたが、ゴム汚れなど一部落ちないものもありました。追加付属品や洗剤を使うことで落とせるものもあるかと思いますが「高圧洗浄機があればどんな汚れも落とせる!」という過度な期待はしない方が良さそうです。高圧洗浄機の有無に関わらず、汚れは早めに落とすのがベターです。
(※もちろんデッキブラシなどに比べたら、少ない労力で楽々汚れが落とせます。)
②高圧ホースが扱いづらい
他の方のレビューでも拝見しましたが、高圧ホースが固く扱いづらい印象を持ちました。水圧が高くなるため致し方ない点はあるのだと思いますが、使用中のホースの曲がり・捻れなどの融通があまり効きません。私個人としては、市販のホースリールや延長コードで掃除範囲がカバーできるため、高圧ホースが短い機種の方が扱いやすいような気がしています。
③騒音が気になる場合もあり
K2クラシックの使用中は70dB以上の音が出ます。そのため、集合住宅や夜間に使用する場合は周りへの配慮が必要になるかと思います。私の家の近所でも、ケルヒャーの高圧洗浄機(K2クラシックと同程度の音が出る機種)を使用されているお宅があるのですが、戸建てかつ日中であればほとんど気にならないです。
(※騒音が気になる場合は、音が10dB程度小さい(=体感的には1/3程度の音量となります)K2サイレントを選ぶのが無難かもしれません)
④あちこち動き回るとホース類が絡む
K2クラシックの使用中は、高圧ホース・ホースリール・コード(延長コード含む)などを伸ばすことになりますが、本体を持ったままあちこち動き回るとすぐこれらのホース類が絡んでしまいます。こればかりはK2クラシックに限らず高圧洗浄機全般に共通しそうですが、念のため本記事でも取り上げておきました。
おわりに
今回は自身初の高圧洗浄機であるK2クラシックを実際に使用してみた感想をまとめました。購入および初使用は2020年初夏のことなのですが、色々あってブログへの投稿が遅くなりました。。。
実際の掃除パートについては、今後も適宜追加していければと思っています。つたない文章ではありますが、高圧洗浄機購入の際に少しでも参考になれば幸いです。
□ ケルヒャー 高圧洗浄機 K2クラシック 1600-9700 [在庫品B]【4054278007199:999111】