アタマの中は花畑

小さな花壇と家庭菜園を手に入れたガーデニング初心者の日々

【白菜】冬になると葉を紐で縛る「頭縛り」を行うのはなぜ?

◎前回の記事はこちら

【白菜】気温と葉の枚数が結球の合図!?結球の時期と目安について - アタマの中は花畑

 

栽培2回目となる白菜ですが、種まきの時期を早めた結果、今回は何とか結球してくれました。市販の白菜と比べると目も当てられないくらい出来栄えは悪いのですが…昨シーズンに比べたらマシなので良しとします。もっと上手に育てられるよう精進しなければいけませんね。。。

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さて、この時期になると白菜の葉を紐で縛る光景をしばしば見かけるようになります。我が家でも真似してみようと思うのですが、そもそも紐で縛るのにはどんな意味があるのでしょうか?

 

 

白菜の葉を紐で縛るのはなぜ?

白菜を栽培するにあたり、こちらの写真のように外側の葉を紐で縛ることがあります。この作業は「頭縛り」とも呼ばれるのですが、通常の植物であれば葉を大きく広げて光合成を行いたいはずです。では、なぜこのような作業を行う必要があるのでしょうか?

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頭縛りを行う目的は大きく3点ほどあるとされています。ここではその3点について簡単にまとめておきたいと思います。

 

①寒さから葉を守るため

白菜の葉は、霜などの寒さによって枯れてしまうことがあります(霜枯れとも呼ばれます)。特に内側の小さい葉は寒さに弱いため、外側の葉を紐で縛ることで内部の温度低下を抑制する効果があります。外側の葉が布団のような役割をする、ということですね。

もちろん外側の葉は寒さで傷んでしまうことになるため、収穫の際はこれらを取り除くようにします。

 

②白菜の結球を促進するため

外側の葉を縛り葉が広がらないようにすることで、以降に成長した葉の結球を促進します。種まきが遅れて結球しなかった白菜も、頭縛りによって結球してくれる…かもしれません。

 

③白菜の葉を甘くするため

白菜は適度な寒さで育てることにより、葉に蓄えられたデンプンが糖に変えられるため甘くなるのだそうです。霜が下りるくらいまで気温が下がるとかえって葉が枯れてしまうため、頭縛りによって適度な温度を保つ必要があります。

 

我が家の白菜も「頭縛り」をしてみよう!

頭縛りの効果について一通りご紹介したところで、我が家の白菜でも早速試してみることにしましょう。頭縛りを行う前の白菜がこちらです。昨年とは異なり結球はしてくれていますが、まだ葉の締まりが甘いような気がします。

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家庭菜園への植え付け直後は虫にも気を付けていたつもりだったのですが、少し気を抜いていたらご覧の有り様です。。。来年はもっと上手く育てたいところです。

 

頭縛りの方法は至ってシンプルで、外側の葉(外葉)を紐で縛り付けるだけです。ただ紐で縛っただけなのですが、畑でよく見かけるような見た目になりました。
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頭縛りによって内側の葉が守られるため、このままの状態で冬を越すことができる(=冬の間中、白菜を美味しい状態でキープできる)のも魅了的ですよね。もちろんこのまま放っておくと、春には花が咲き始めますが…。

 

◎白菜の花(とう立ち菜)も美味しいですよ!

【白菜】一度食べたらやみつき!?意外と美味しいとう立ち菜! - アタマの中は花畑

 

【余談】結球しなかった白菜を頭縛りするとどうなる?

本記事の中でも少しだけ触れましたが、結球しなかった白菜を頭縛りすることで中の葉が結球した!…というケースが少なからずあるようです。ちょうど我が家にも結球していない株がいくつかあるため、検証してみるのも面白そうですね。