昨年の1月7日は自宅の庭や家庭菜園に生えている葉を使って「春の七草粥」(※昨年は4種類しか集まりませんでしたが…)を作ったのですが、今年はすっかり失念していました…。
◎昨年の七草粥についてはこちら
【七草粥】我が家にあるものだけで七草粥計画、始動! - アタマの中は花畑
今年は七草粥を作らずに終わってしまいそうですが、庭には七草粥用に敢えて残していた野草が今でも生えています。こちらはゴギョウとしても知られるハハコグサです。
ハハコグサについてはご存知の方も比較的いらっしゃるかと思いますが、よく似た野草である「チチコグサ」はあまり知られていないような気がします。今回はハハコグサとチチコグサの違いや名前の由来についてご紹介したいと思います。
ハハコグサの概要
科・属名:キク科ハハコグサ属
種別:二年草(越年草)
花色:黄
花期:4〜6月
原産:日本、中国、朝鮮半島
別名:ゴギョウ、ホオコグサなど
花言葉:いつまでも忘れないでなど
◎特徴:
日本各地に分布する野草で、葉や茎の表面には細かい毛がびっしり生えています。若葉は食用となり、春の七草の一つとしても親しまれています。春になると黄色い鮮やかな花を咲かせます。
チチコグサの概要
科・属名:キク科ハハコグサ属
種別:多年草
花色:茶
花期:5〜10月
原産:日本、中国、朝鮮半島
別名:─
花言葉:父の愛情など
◎特徴:
ハハコグサと同様、日本各地に分布する野草です。葉の裏側を中心に細かい毛で覆われており、全体的に白っぽい見た目をしています。花期は比較的長く、春から秋にかけて茶色っぽい花を咲かせます。
ハハコグサとチチコグサの違いは?
ハハコグサとチチコグサの違いは大きく2つあります。②の見分けはかなり難しいのですが、①であれば比較的簡単に見分けることができます。
①花の色
最も見分けが付きやすいのが花の色です。冬はほぼ同じ見た目をしていますが、春になるとハハコグサは黄色い花、チチコグサは茶色い花を咲かせます。
②株の寿命や増え方
ハハコグサは二年草(越年草)のため、発芽した翌年には枯れてしまいます。そのため、種によって株を増やしていきます。一方でチチコグサは多年草のため、一度発芽した株は同じ場所で何度も花を咲かせます。チチコグサは種のほか、匍匐枝と呼ばれる茎を地面に這わせて株を増やします(イチゴでいうランナーのようなもの)。そのため、ハハコグサとは異なり密集して群生する習性があります。
それぞれの名前の由来は?
ハハコグサ・チチコグサと言われると母・父をイメージしがちですが、それぞれの名前の由来は本当に母と父なのでしょうか?
①ハハコグサの由来
葉や茎の表面に細かい毛が密集して生える様子を「ほうける(ははける)」と表現していたことや、母親が子供を包み込む様子に見立てたことなどが由来とされています。(※諸説あり)
②チチコグサの由来
ハハコグサに比べて華やかさがなく地味であることから、ハハ(母)に対してチチ(父)と表現されたことが由来とされています。
諸説ありますが、どちらも母や父が名前の由来に関わっていることは間違いなさそうです。それにしても、地味だから父…と言われると少し複雑な気持ちになりますね。。。
(※私も2児の父です)
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