食べるタイミングを逃し、せっかく買ってきた野菜が無残な姿に…!なんて経験のある方も多いのではないでしょうか?
こちらの写真は、今朝我が家のキッチンで見つけたニンニクです。近くのスーパーで買ってきた時は真っ白だったはずなのですが…しばらく放っておいたらご覧の有り様です。全体的に茶色っぽくなり、上部からは芽が出始めてしまいました。
ジャガイモの芽のように「発芽したものは毒があるので注意!」と言われる野菜もありますが、発芽してしまったニンニクも食べずに処分してしまった方が良いのでしょうか?
ニンニクが発芽してしまった!
さて、冒頭で掲載したニンニクについて、もう少し細かく見ていくことにしましょう。
先程のニンニクの上部を拡大したものがこちらです。芽は1本どころではなく、複数出てきていることがわかります。これが花壇で育てている球根であれば喜ぶべきところなのですが、元々食用として購入したものなので素直に喜ぶわけにもいきません。。。
発芽している子球を一片取り出してみました。既に芽は1cmほど伸びていますが、根はほとんど伸びていないことがわかります。
ヒヤシンスの水栽培の際にも取り上げたことがあるのですが、根は暗い場所で伸びやすい性質があります。そのため、キッチン周辺の明るい場所に放置していたこのニンニクからは根が伸びなかったものと考えられます。
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先程の子球を2つに割ってみました。緑色の葉は先程の写真で見えていた部分だけかと思いきや、子球の中までしっかり葉になっていました。
発芽したニンニクは食べられるの?
タイトルにも記載した内容になりますが、発芽したニンニクは「あまり美味しくはないが食べることは可能」なのだそうです。ジャガイモとは異なり芽に毒性はないのですが、発芽した部分を中心に固くなってしまいます。加えて、発芽によって蓄えていた栄養分が消費されるため、風味や食感も損なわれている可能性が大きいです。敢えて発芽させた状態で調理するケースもあるようですが、一般的な使い方であれば発芽していないものを調理した方が美味しいと考えられます。とはいえ、食べることはできますので我が家のニンニクも処分せずに済みそうです。
※なお10〜11月頃であれば、畑に植えて育てることで翌春に収穫することも可能です(ニンニクの植え付け適期は10〜11月頃と言われています)。私も、今シーズンは市販の紫ニンニクを植えて育ててみています。
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ニンニクの芽との違いは?
「発芽したニンニク」と言われると、ニンニクの芽を想像される方も多いのではないでしょうか。ニンニクの芽といえば春先に多く出回っており、中華料理などに欠かせない食材としても知られています。
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【ニンニク】ニンニクの芽は「茎」じゃないの?〜花茎なのに芽と呼ぶのはなぜ?〜 - アタマの中は花畑
今回取り上げている「発芽したばかりのニンニク」と「ニンニクの芽」ですが、両者は全く異なるものです。発芽したばかりのニンニクは葉であるのに対し、ニンニクの芽は花茎(花と繋がる茎の部分)を指します。ニンニクの葉も食べられないこともないと思いますが、食用目的であれば「ニンニクの芽」の方をお勧めします。
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