先日の記事に引き続き、本日も柑橘類の話題です。今回は「緑」です。
さて、緑色の柑橘類といえば何をイメージされるでしょうか?私が真っ先に思い浮かべたのが「すだち」と「かぼす」なのですが、見た目や用途が似ているため、両者の違いを今一つ理解できないままでいます。そこで、今回はすだちとかぼすの違いについてまとめてみることにしました。
すだちの概要
科・属名:ミカン科ミカン属
種別:常緑小高木
花色:白
花期:5〜6月
収穫期:11〜1月
原産:中国
別名:スタチバナ(酢橘)、スミカン(酸蜜柑)など
花言葉:純潔など
◎特徴:
ミカン科の常緑小高木で、刺身や焼き魚などの薬味として重宝されています。酢の代わりとしても用いられるため、酢橘と呼ばれることもあります。
実が緑色のうちに収穫されることがほとんどですが、黄色く熟した実も美味しくいただくことができます。露地栽培の旬は8〜10月頃ですが、それ以外の時期にはハウス栽培されたものが流通しています。
かぼすの概要
科・属名:ミカン科ミカン属
種別:常緑小高木
花色:白
花期:5〜6月
収穫期:8〜10月
原産:ヒマラヤ地方
別名:─
花言葉:健康、健康美など
◎特徴:
ミカン科の常緑小高木で、こちらも刺身や焼き魚によく合います。果汁が豊富で、ポン酢や焼酎に入れられることもあります。すだちと同様、黄色く熟した実も美味しくいただくことができます(熟した実を黄かぼすと呼ぶこともあります)。
すだちとかぼすの違いは?
特徴が似ており判別がとても難しそうな両者ですが…実はとても簡単に見分けることができます。すだちとかぼすの最大の違いは実の大きさです。すだちの重さは40〜50gほど、かぼすの重さは100〜150gほどで、なんと2倍以上の差があるのだそうです。大きさのイメージは、すだちがピンポン玉程度、かぼすがゴルフボールより少し大きい程度といったところでしょうか。単体では判別が難しいこともありそうですが、2つを並べてしまえば一目瞭然ですね。
また、すだちとかぼすは産地も異なります。日本で消費されるすだちのほとんどは徳島県産、かぼすのほとんどは大分県産です。そのため、産地を参照することでもおおよその見分けが付きそうです。
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