本日もまたお休み中に見かけた野草に関する話題です。今回取り上げるのは、春の七草の一つとしても知られるナズナです。ナズナといえば「ぺんぺん草」と呼ばれることもありますが、一体なぜそう呼ばれるようになったのでしょうか?
ナズナの概要
科・属名:アブラナ科ナズナ属
種別:越年草
花色:白
花期:2〜6月
原産:ヨーロッパ、西アジア
別名:ペンペングサ(ぺんぺん草)、シャミセングサ(三味線草)など
花言葉:全てを捧げます、あなたに全てをお任せしますなど
◎特徴:
ヨーロッパ〜西アジア原産の越年草で、現在では日本にも帰化しています。春の七草としても知られ、昔は冬場の野菜として重宝されていたようです。名前の由来には諸説あり、撫でるように可愛い菜=ナズナになった説や、夏に枯れる菜=夏無き菜=ナズナになった説などがあります。
ぺんぺん草と呼ばれるのはなぜ?
なずなが「ぺんぺん草」と呼ばれるようになった背景には、その果実の形が大きく関係しています。花の下にできるハート型の果実が三味線の撥(ばち)に似ていることから、三味線草やぺんぺん草(※ぺんぺんは三味線の擬音)と呼ばれるようになったと言われています。
ナズナ(ぺんぺん草)の遊び方
さて、ナズナといえば草遊びができることでも知られています。通学路沿いに多く生えていたこともあり、私も小さい頃はナズナの草遊びを楽しんでいたものです。せっかくですので、20年ぶりくらいにナズナで遊んでみることにしました。
まず、道端に生えていたナズナの株から花茎を1本失敬します。
続いて果実を1つずつ指でつまみ、赤丸で示した部分のように下に引っ張ります。ナズナの場合は引っ張った部分がすぐに千切れることはなく、写真のように皮が少し裂けたような状態になります。
あとはひたすらこの作業を繰り返していくだねです。全ての果実を裂き終わった状態がこちらです。なんだか物寂しい印象になりましたが、果実はしっかりと花茎にくっ付いています。なお、天頂部の花は裂いてもあまり意味がないため、そのままにしておきました。
この状態になったら、花茎をくるくる回してみましょう(竹とんぼを飛ばす時のようなイメージです)。でんでん太鼓のような要領で、果実同士がぶつかりパチパチと音が鳴るはずです。
昔はこのパチパチ音が「ペンペン」と聞こえなくもないことから「ぺんぺん草」と呼ばれるようになったと思っていたのですが…実際のところはどうなのでしょうか??