アタマの中は花畑

小さな花壇と家庭菜園を手に入れたガーデニング初心者の日々

【暖地桜桃】花は咲いたが収穫はゼロ!受粉しない要因は?

◎前々回の記事はこちら

【暖地桜桃】花芽と葉芽の見分け方〜冬の枝から開花数が予測できる!?〜 - アタマの中は花畑

 

◎前回の記事はこちら

【暖地桜桃】植え替えの適期は冬の落葉期(休眠期)!〜鉢の大きさと収穫量の関係は?〜 - アタマの中は花畑

 

前々回・前回の記事の中で「今シーズンも暖地桜桃の花が咲きそう!」みたいなことを書いていたのですが、その予想通り2月下旬〜3月上旬に20輪ほどの花が開花しました。この調子なら実も収穫できると思っていたのですが…まさかの受粉ゼロという結果になりました。

今回は、暖地桜桃が受粉しなかった理由について私なりに考えてみたいと思います。

 

 

暖地桜桃は収穫しやすい果樹

暖地桜桃(暖地さくらんぼ)は初心者向けの果樹としても知られており、関東以西の暖かい地域でも手軽に育てることができます(※)。受粉率や結実率も高く、花の数に対してたくさんの実が収穫できることも特徴です。我が家でも植え付け2年目(昨年)にして早速、初めての実を収穫することができました。

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※一般的なさくらんぼは暑さにあまり強くない(育てられはするが実が付きにくいらしい)ため、関東以西で「さくらんぼ」の木を育てるのであればほぼ暖地桜桃一択になります。

 

我が家の暖地桜桃

そんな育てやすくて収穫量も多い暖地桜桃。昨年収穫できたのだから、3シーズン目となる今年もたくさんの実が付くことでしょう。

 

…というのは夢のお話で、現実はそこまで甘くありませんでした。こちらが、開花からおよそ1カ月が経過した我が家の暖地桜桃です。今年開花した20輪ほどの花が全て、このような見た目に変わってしまいました。。。

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葉は青々としているのですが、花は花茎も含めて全て茶色に変わり果ててしまいました。こうなってしまっては、今年の収穫はゼロと言わざるを得ないですね…。
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受粉しなかった原因は?

「収穫できた昨年」と「収穫できなさそうな今年」で栽培条件を大きく変えたつもりはないのですが、何故か今年だけ受粉に失敗してしまいました。原因を特定できたわけではないのですが、私なりに思い付く要因をいくつか挙げてみることにしました。今のところ、①→②→③の順で可能性が高いのでは?と考えています。

 

①人工授粉を行わなかった

今のところ、最も可能性が高いのはこれだと思っています。暖地桜桃は受粉しやすい果樹とはいえ、受粉のためには風や虫などの力を借りる必要があります。加えて、我が家の暖地桜桃のようにまだ木が小さく花数が少ない場合は、風や虫だけでは十分な受粉が行えないような気もしています。そのため、花数が少ない場合は人工受粉も併せて行った方が収穫量を増やせたのかもしれません。

 

昨年は初めての開花だったこともあり意気揚々と人工授粉をしたのですが、今年はその作業を怠ってしまいました。その結果、受粉ゼロという結果に繋がったのではないか?と考えています。

 

②植木鉢を大きくし過ぎた

前回の記事で触れましたが、今年1月に暖地桜桃を植えている植木鉢を一回り大きくしました。実はこの作業が仇となった可能性もあります。

 

一般的に、植物の成長には栄養成長・生殖成長の2種類があるのですが…

栄養成長→株自体を大きくする成長

生殖成長→花や実を付けて子孫を増やそうとする成長

 

これを我が家の暖地桜桃に当てはめてみると、以下のような成長をしたのではないか?と考えられます。もしこれが本当だとすれば、今年実が付かなかったのもある程度納得できます。

昨年→鉢のサイズが小さく木の成長に限界があったため、生殖成長により実を付けようとした

今年→鉢のサイズを大きくしたため木の成長に余裕ができ、栄養成長へ切り替わった

 

※以前の記事でトマトの花が咲かないことを取り上げましたが、この時も栄養成長による樹ボケが原因でした。この現象と関係があったりするのでしょうか…?

 

◎関連記事はこちら

【トマト】いつまで経っても花が咲かないのはなぜ?樹ボケ(栄養成長)の原因と対策について - アタマの中は花畑

 

③花粉が雨で流された

今回挙げた3点の中では最も可能性が低い気がしていますが、原因の一つとして雨も考えられます。開花と長雨のタイミングが被った場合、花粉が雨で洗い流されてしまい、正常に受粉が行えなくなる可能性もゼロではありません。

ただ、今年を振り返ってみると極端な長雨はなかったためやはり可能性は低そうです。

 

今シーズンの栽培方針を変更!

今年も実を収穫する気満々だったのですが、収穫できないのであれば割り切って栽培方針を変えることにしましょう。ということで、花芽のために伸ばしていた枝を切り戻し、脇芽を伸ばすことにしました。今年は枝数を増やすことに注力し、来年以降の収穫量を増やす作戦です。木が大きくなれば栄養成長→生殖成長に再び切り替わる可能性もありますしね。
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この作戦がうまく行くと良いのですが…。

いずれにせよ、今度花が咲いたら人工授粉くらいはしてあげようと思っています。

 

◎次回の記事はこちら

(その後、5月頃に木が枯れてしまいました。。。)

 


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