(しばらく不在にしていたため)ここ3記事ほど予約投稿で対応していたのですが、ようやく通常通りの生活に戻りました。本日よりまたよろしくお願いいたします。
不在中にバニラアイスを食べる機会があったのですが、アイスクリームといえばバニラ味を真っ先に思い浮かべます。小さい頃は「バニラ味≒ミルク味」のようなイメージを持っていたのですが…実際は全く異なり、バニラと呼ばれる植物によって風味が付けられたものを「バニラ味」と呼んでいます。
ここまでは私も何とか理解できていたのですが、バニラがどんな植物なのか?についてはあまり分かっていません。今回は、そんなバニラについて少しご紹介したいと思います。
バニラの概要
科・属名:ラン科バニラ属
種別:つる性植物
花色:薄黄
花期:4〜6月
原産:中央アメリカ
別名:ワニラなど
花言葉:永久不滅
◎特徴:
ラン科のつる性植物で、大きい株では長さ数十mに達することもあります。熱帯地方原産で寒さに弱いものの、日本国内でハウス栽培を行っている地域もあります。観葉植物として育てることも可能ですが、個人栽培でバニラの実を収穫するのはかなり難しいとされています。
食用となるのはどの部分?
バニラは主に種を食用とします。しかしながら、収穫直後の種(さや)はもちろん、花からも「あの独特の甘い香り」はしません。ではどのようにして香りを作り出しているのでしょうか?
独特の香りを作り出すためには、種(さや)の収穫後にキュアリングと呼ばれる発酵・熟成を行う必要があります。このキュアリングによって、青臭い香りが徐々にバニリンと呼ばれる甘い香りへと変わっていきます。なお、キュアリングには通常1年ほどの期間を要します。
キュアリング後のさやから取り出した種のことをバニラビーンズ(バニラビーンズシード)、バニラビーンズに含まれる成分を溶剤に溶かしたものをバニラエッセンスと呼びます。どちらも味があるわけではなく、主に料理の香り付けとして用いられています。
アイスクリームといえば「バニラ味」なのはなぜ?
さて、ここで冒頭の話に戻るのですが、アイスクリームといえば「バニラ味」を真っ先に思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?数多くの味があるアイスクリームの中で、なぜバニラ味が最も有名なのでしょうか?
これには諸説ありますが、以下の説を比較的よく見かけるような気がします。
・アイスクリームの原材料の一つである卵の匂いを消すため、香料としてバニラが用いられるようになった
・日本人に好まれたのがシンプルなバニラ味だった
なお、アイスクリームにはミルク味(牛乳味)を謳っているものもありますが、こちらにはバニラが使われていません。バニラ味とミルク味の違いは以下のとおりです。
・バニラ味→原材料にバニラと卵が使われている。卵黄により、見た目が少し黄色っぽい。
・ミルク味→原材料にバニラと卵は使われておらず、生乳の味を最大限活かしている。卵黄が入っていないため、見た目は白っぽい。
私はどちらかといえばバニラ味派ですが、ミルク味のアイスクリームもよく食べます。元々お酒が飲めないため、晩酌の代わりに夜アイスを食べることが多い今日この頃です。
Vanilla planifoliaバニラの苗