先日、近所の方からメロンを分けていただきました。我が家ではメロンをほとんど買わない(買えない)ので、ありがたい限りですね。長男も大喜びで、最後の最後まで美味しくいただきました。
今回は、そんなメロンに関する話題です。メロンにはさまざまな品種がありますが、多くの方が網目模様を思い浮かべるのではないでしょうか。高級メロンの代表格であるマスクメロンや、今回いただいたアンデスメロンなどには綺麗な網目模様が入っていますよね。
メロンといえばこの網目模様ですが、どのようにしてこの網目が出来上がるのでしょうか?
メロンの皮が網目模様になるのはなぜ?
早速本題に入りますが、メロンの網目模様の正体は「皮にヒビが入った後、中の果汁によって修復された跡」です。
メロンの網目模様は最初からあるわけではなく、花や幼実のうちは表面に細かい産毛が生えているだけの状態です。その後時間が経過するにつれて実は大きくなりますが、徐々に「外側の皮の成長」が「内側の果肉の成長」に追いつかない状態となります(※)。
※メロン農家さんの場合、水やりのタイミングや量を調整することにより、皮と果肉の成長スピードをそれぞれ調整しているのだとか。
この状態が続くと、いずれ外側の皮が耐えきれなくなりヒビ(亀裂)が入ります。ヒビからは中の果汁が染み出してきますが、この果汁がカサブタのような役割を果たすことでヒビを塞いでくれます。この塞いだ跡こそがメロンの網目模様というわけです。
美味しいメロンの見分け方は?
網目模様のでき方を知っていれば、比較的簡単に美味しいメロンを見分けることができます。美味しいメロンの見分け方は以下のとおりです。なお網目模様のほか、形(形の良いものほど美味しい)や重さ(重いほど種が少なく、果肉が多い)なども見分ける目安となります。
①網目模様がより細かく入っている
→内側の果肉の生育が良く、外側の皮に多くヒビが入ったことを示しています。
②網目模様が満遍なく入っている
→内側の果肉がバランス良く成長し、均一にヒビが入ったことを示しています。
③網目模様がハッキリしており、よく盛り上がっている
→内側の果肉の生育が良く、より多くの果汁が染み出したことを示しています。
網目模様のないメロンも存在する!?
メロンといえばあの網目模様ですが、網目模様を持つメロンはマスクメロン、アンデスメロン、夕張メロンなど一部です。実際には網目模様のないメロンも多く栽培されており、例えば以下の品種が該当します。
・プリンスメロン
・エリザベスメロン
・マクワウリ など
▲エリザベスメロン(参考)
網目模様を持つメロンが「ネット系」と称されるのに対し、これらの品種は「ノーネット系」と呼ばれています。ノーネット系の品種の方が安価で流通していますが、さっぱりとした味わいで、ネット系とはまた違った美味しさがあります。