先週末、近くの公園に花菖蒲を見に行ってきました。現在の家に引っ越してから2年以上経つのですが、ママチャリでも行けそうな距離にこんな穴場スポットがあるとは思いもしませんでした。花菖蒲自体はかなり好きな花なので、毎年この時期に足を運ぶことになりそうです。
紫・白系統の花が多い印象ですが、先日訪れたスポットでは写真のような黄色の花も見かけました。黄色の花を咲かせる品種としてはキショウブ(黄菖蒲)がまず挙げられますが、今回見かけた品種とキショウブは同じ品種なのでしょうか?
ハナショウブ(花菖蒲)の概要
科・属名:アヤメ科アヤメ属
種別:多年草
花色:紫、白、ピンク、青紫など
花期:6〜7月
原産:日本、朝鮮半島〜東シベリア
別名:ギョクセンカ(玉蝉花)、ショウブ、アヤメなど
花言葉:嬉しい知らせ、優しい心、優雅など
◎特徴:
ノハナショウブを品種改良したもので、江戸時代を中心に多くの品種が生み出されました。湿った場所を好み、特に蕾〜開花期は多くの水分を必要としますが、園芸用の培養土でも問題なく育てることができます。
◎花菖蒲の概要は下記記事からの引用です
【端午の節句】実は花菖蒲ではなかった!?菖蒲湯にショウブ・ヨモギが使われるのはなぜ? - アタマの中は花畑
キショウブ(黄菖蒲)の概要
科・属名:アヤメ科アヤメ属
種別:多年草
花色:黄
花期:4〜6月
原産:ヨーロッパ〜西アジア
別名:イエローアイリス、ウォーターフラッグなど
花言葉:幸せを掴む、消息、信じる者の幸福など
◎特徴:
ヨーロッパ〜西アジア原産の帰化植物で、日本へは江戸時代に観賞用として輸入されました。生命力が非常に旺盛で、駆除が難しいことから要注意外来生物にも指定されています。花期は4〜6月頃で、花菖蒲に比べて早く開花する点も特徴です。
黄色い花を咲かせる「キハナショウブ」
今回私が見かけた黄色い花はキハナショウブと呼ばれています。キハナショウブはハナショウブとキショウブと交配させた品種のため、厳密には「キハナショウブとキショウブは異なる品種」ということになります。
▲キハナショウブ(左)とキショウブ(右)
キハナショウブとキショウブの主な違いは以下のとおりです。キハナショウブについては、交配元でもあるハナショウブに近い性質を持つ点も特徴です。
・キショウブに比べて、キハナショウブの花色の方が薄い(淡い黄色)
・キショウブに比べて、キハナショウブの花弁の方が丸みがある
・キショウブに比べて、キハナショウブの花期の方が遅い(ハナショウブと同時期)
キハナショウブについては現在多くの品種が流通していますが、最初に開発されたのが「愛知の輝」と呼ばれる品種です。今回私が見かけたのも、愛知の輝だったようです。