アタマの中は花畑

小さな花壇と家庭菜園を手に入れたガーデニング初心者の日々

有機栽培は無農薬ではない!?〜有機栽培と無農薬栽培の違いについて〜

私が家庭菜園を始めてからもう3シーズン目に突入するのですが、自分で野菜を栽培してみて改めてその大変さを思い知らされています。特にこれからの時期、虫や雑草による被害を一層気にかける必要がありますよね。。。

 

そんな時によく使われるのが農薬ですが、家庭菜園として個人で楽しむ場合は農薬に頼らないケースも多いのではないでしょうか。農薬を使わない栽培(無農薬栽培)といえば身体に良さそうなイメージがありますが、有機栽培で育てられた野菜にも同じような印象を持ちます。イメージが似ている両者ですが、実は異なる栽培方法だということをご存知でしたでしょうか?

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無農薬栽培とは?

無農薬栽培とは、栽培期間中に農薬を全く使わない栽培方法を指します。少し前までは「無農薬栽培」という用語が多く使われていましたが、

・栽培前の土壌に農薬を含む可能性がある点

・周辺の畑から農薬が飛散する可能性がゼロではない点

・実際には少量の農薬を使用しているケースもある点

などの理由から明確な基準を設けることが難しく、現在では「無農薬」と表示すること自体が禁止されています。

 

※野菜や花などに使うスプレータイプの殺虫剤なども農薬に該当します。

※同じく明確な基準は設けられていないのですが、通常よりも与える農薬の量を減らして栽培することを「減農薬栽培」と呼ぶこともあります。しかしながら、同様の理由により「減農薬」の表示も禁止されています。その代わりとして、現在では「特別栽培農産物(=農薬や化成肥料の使用量が一定の基準を下回る農産物)」という名称が使われています。

 

有機栽培とは?

有機栽培とは、化学的に合成された肥料や農薬を使わない栽培方法のことで、オーガニック栽培とも呼ばれます。なお、化学性の肥料・農薬を使っていなければ「有機」「オーガニック」と一概に表示できるというものでもなく、表示するためには国が定めた基準をクリアする必要があります。

 

※このほか、遺伝子組み換え技術を使わないことも条件に定められています。

※有機栽培で用いられる肥料は有機肥料と呼ばれ、動物性・植物性の有機物を原料としています(牛糞、鶏糞、油かす、草木灰など)。

 

無農薬栽培と有機栽培は違うもの?

結論から言えば、無農薬栽培(※)と有機栽培は異なる栽培方法です。前述のとおり、厳密には細かな条件が定められていますが…両者の違いは以下のとおりです。

※現在では非推奨ですが、ここでは便宜的に「無農薬栽培」と記載しています。

 

◼︎無農薬栽培

・栽培期間中に農薬を全く使わない栽培方法。そのため、場合によっては化成肥料を使用するケースもある。

 

◼︎有機栽培

・化学的に合成された肥料や農薬を使わない栽培方法。そのため、有機物を原料とした農薬であれば使用可能である。

 

有機栽培と言われると「農薬を使っていないから安心!」と考えてしまいがちですが、場合によっては特定の農薬が使用されていることもあります。もちろん農薬を使用しているからといって一概に危険!というものでもないのですが、それぞれの名称が示す意味を誤解しないよう気を付けた方が良いかもしれません。

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