一昨年・昨年に引き続き、今年もキュウリを育てています。今回は2株育てているのですが、1株はホームセンターで購入したもの、そしてもう1株が昨年のこぼれ種から発芽したものです。後者については興味本位で観察を続けていますが、葉の形などを見るにキュウリで間違いなさそうです。
今シーズンは家庭菜園への植え付けが遅れたものの、前者の株については雌花が咲き始めました。昨年の記事を振り返ると、あと10日くらいで収穫することができそうです。
◎昨年の記事はこちら
【キュウリ】実がすぐ大きくなる気がするけど実際どうなの?〜開花から収穫までの日数を計測してみました〜 - アタマの中は花畑
ここまでは順調に育っているように見えるキュウリですが、この時期になると決まって「とある訪問者」がやって来ます。鮮やかなオレンジ色をした虫なのですが、その正体は一体何者なのでしょうか?
キュウリの葉にオレンジ色の虫が!?
冒頭でも触れましたが、キュウリを栽培していると決まってこの虫がやって来ます(写真中央付近)。鮮やかなオレンジ色をしているため、遠くからでもよく目立ちます。1cmに満たないくらいの小さな虫なのですが、近付くと飛んで逃げてしまいます。飛ぶ速度は比較的ゆっくりで、その気になれば素手で捕まえることもできます。
また、この虫はキュウリの葉や茎によく止まっており、他の野菜ではあまり見かけることがありません。キュウリの葉を好き好んで食べる虫なのでしょうか?
その正体はウリハムシ!
今回私が見かけたのはウリハムシ(ウリバエ)と呼ばれる虫です。ウリハムシはハムシ株ウリハムシ属の甲虫で、キュウリをはじめとするウリ科の植物の葉を好むことからこの名前が付きました。
思い返してみると、我が家の家庭菜園で現在育てているウリ科の植物はキュウリとゴーヤのみです。そのため、キュウリの葉にばかりウリハムシが付いているのも何となく納得できます。
ウリハムシの幼虫は土の中で野菜の根などを食べて過ごしますが、成虫になると地上に現れるようになります。特に羽化〜産卵期にあたる7〜9月頃に特に多く現れるようです。ウリハムシに食べられた葉は網目状になり、小さい苗の場合はそのまま枯れてしまうこともあるため注意が必要です。
ウリハムシの対策・駆除方法は?
ウリハムシの被害を少しでも抑えるためには、野菜の苗にウリハムシ自体を寄せ付けないことが重要です。ウリハムシを近付けないための対策方法としては、例えば以下があります。
①防虫ネット
ウリハムシのみならず、飛来してくる虫全般に有効です。特に、苗が小さい時は防虫ネットを上から被せて栽培することで、ウリハムシによる被害を最小限に抑えることができます。
②あんどん
防虫ネットが用意できない場合は、あんどん(苗の周囲に4本程度の支柱を立て、底を切り抜いたビニール袋を被せたもの)も有効です。防寒目的で設置されているのをよく見かけるあんどんですが、虫除けにも効果を発揮します。
③反射テープ
苗がある程度成長した場合は、苗の周囲に反射テープを張り巡らせても効果があるとされています。ウリハムシは反射光を嫌う性質があるため、反射テープが張られている場所には近寄りにくくなります。
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④コンパニオンプランツ
ウリハムシはネギの匂いを特に嫌うため、コンパニオンプランツとして苗の周りにネギをたくさん植えるのもおすすめです。収穫後のネギ・タマネギの葉を千切って周囲に散布するだけでも、かなりの効果が得られるとされています。
◎コンパニオンプランツについてはこちら
【コンパニオンプランツ】マリーゴールドは植物のお医者さん!夏野菜にも効果あり!? - アタマの中は花畑
ウリハムシが発生してしまった場合は手で捕まえて駆除するのも一つの手ですが、数が多い場合は薬剤散布も選択肢に入ります。マラソン乳剤などが有名ですが、持続性はあまりないため、持続性を求めるのであればモスピラン液剤などを散布すると良いかもしれません。