◎前回の記事はこちら
【野草】ピンク色の朝顔のような花。この花の名前は何? - アタマの中は花畑
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最近は朝顔(に似た花)に関する記事ばかり投稿しているのですが、今回も懲りずにその話題です。前回の記事の中で昼顔(ヒルガオ)について取り上げたのですが、同じように夕顔・夜顔と呼ばれる植物も存在します。そこで今回は朝顔・昼顔・夕顔・夜顔それぞれについて、共通点と違いをご紹介したいと思います。
朝顔の概要
科・属名:ヒルガオ科サツマイモ属
種別:一年草
花色:青、紫、ピンク、白など
花期:7〜9月
原産:熱帯アメリカ(諸説あり)
別名:ケンゴシ(牽牛子)など
花言葉:愛情、結束など
◎名前の由来:
朝に開花し昼には萎んでしまう特徴を、朝の美人の顔(朝の容花(かおばな))に例えたこと。
◎特徴:
夏に咲く花の代表格です。日本には奈良時代に中国から伝わったとされ、江戸時代には一大ブームを巻き起こしました。現在では、大輪咲き・変わり咲き・つるの伸びない矮性種など、多数の園芸品種が生み出されています。
実はサツマイモの仲間で(どちらもサツマイモ属)、サツマイモもアサガオによく似た花を咲かせます。
◎朝顔の概要は下記記事からの引用です
【朝顔】必ず朝に咲くとは限らない!?開花条件は光ではなく時間が関係していた! - アタマの中は花畑
昼顔の概要
科・属名:ヒルガオ科ヒルガオ属
種別:多年草
花色:ピンク
花期:6〜9月
原産:日本
別名:コシカ、アオイカズラなど
花言葉:絆、友達のよしみ、縁など
◎名前の由来:
朝顔に似た花を咲かせ、かつ日中でも花が萎まないこと。
◎特徴:
日本原産の多年草で、北海道〜九州地方の広い範囲に分布しています。朝顔に似た花を咲かせるものの、(朝顔とは異なり)朝から夕方にかけて咲き続けます。日中でも花が萎まないことから、朝顔と区別する目的でヒルガオ(昼顔)と名付けられたとされています。
通常は地下茎で増えていきますが、種を使って株を増やすことも可能です。但し自家受粉をしないため、種を作るためには異なる株の花粉を必要とします。
◎昼顔の概要は下記記事からの引用です
【野草】ピンク色の朝顔のような花。この花の名前は何? - アタマの中は花畑
夕顔の概要
科・属名:ウリ科ユウガオ属
種別:一年草
花色:白
花期:7〜9月
原産:北アフリカ、インド
別名:カンピョウ(干瓢)など
花言葉:はかない恋、夜の思い出、魅惑の人など
◎名前の由来:
夕方に開花し、翌日の昼には萎んでしまうこと。
◎特徴:
北アフリカまたはインド原産の一年草で、日本でも古くから栽培されています。夕顔の実はとても大きく、元々はヒョウタンと同じ仲間だったと言われています(※ヒョウタンのうち、苦味の少ない品種が夕顔へと分化)。かんぴょうの原料としても知られ、収穫した実を薄く剥いて干すだけで自家製かんぴょうを作ることができます。
夜顔の概要
科・属名:ヒルガオ科サツマイモ属
種別:多年草(日本では一年草扱い)
花色:白、ピンク
花期:7〜10月
原産:熱帯アメリカ
別名:ヤカイソウ(夜開草)など
花言葉:夜の思い出、夜、妖艶など
◎名前の由来:
夜に開花し、翌朝には萎んでしまうこと。
◎特徴:
熱帯アメリカ原産の多年草ですが、寒さに弱いため日本では一年草扱いされています。花色は主に白とピンクでそれぞれ白花夕顔・赤花夕顔と呼ばれますが、先程取り上げた夕顔とは別種です。花の直径は白花夕顔が15cmほど、赤花夕顔が5cmほどです。
それぞれの共通点は?
朝顔・昼顔・夕顔・夜顔に共通するのは「開花のタイミングが名前の由来になっている」という点です。開花のタイミングは名前のとおりなのですが、もう少し細かく記載するとおおよそ以下のとおりとなります。
・朝顔:夜明け前〜昼前頃
・昼顔:朝〜夕方頃
・夕顔:夕方〜翌日昼頃
・夜顔:夜〜翌朝頃
昼顔は朝に開花する植物なのですが「昼でも花が萎まない」ことが由来となっているため、朝顔・夕顔・夜顔とは少しだけ異なるのかもしれません。
それぞれの違いは?
朝顔・昼顔・夜顔(※)は全てヒルガオ科に属しており見た目もよく似ていますが、夕顔だけはウリ科に属しており見た目も大きく異なります。
※概要欄でも触れましたが、夜顔のことを「夕顔」と呼ぶこともあります。
また、朝顔・昼顔・夜顔についても原産地や種別が少しずつ異なります。
・朝顔:熱帯アメリカ原産の一年草
・昼顔:日本原産の多年草
・夜顔:熱帯アメリカ原産の多年草(日本では一年草扱い)
タキイ種苗 草花 種子 朝顔・大輪咲 混合
カンピョウ種 10貫目大丸 (25粒)[栽培用 種子 干瓢 ユウガオ 夕顔]