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少し前の記事で我が家のヒガンバナについて取り上げたのですが、この球根は元々実家の敷地内で自生していたものでした。
ヒガンバナの球根はもちろん購入することもできるのですが、ホームセンターなどでは「リコリス」という名前で販売していることもあります。ヒガンバナとリコリスは見た目がよく似ていますが、これらは同じ植物なのでしょうか?
ヒガンバナの概要
科・属名:ヒガンバナ科ヒガンバナ属
種別:多年草(球根植物)
花色:赤
花期:9月
原産:中国
別名:ヒガンバナ、曼珠沙華(マンジュシャゲ)、ナツズイセンなど
花言葉:悲しき思い出、あきらめ、独立など
◎特徴:
9月中旬になると地中から蕾を出し、直径10〜15cm程度の集合花を咲かせます。花が終わる頃になると葉が大きく伸び、そのまま冬を越します。春になると葉は枯れ、夏の休眠期に入ります。
なお、彼岸花の別名は日本の植物の中で最も多いと言われており、方言を含むと1000以上あると言われています。
◎ヒガンバナの概要は下記記事からの引用です
彼岸花は不吉な花なのか!?名前の由来や別名について - アタマの中は花畑
リコリスの概要
科・属名:ヒガンバナ科ヒガンバナ属(リコリス属)
種別:多年草(球根植物)
花色:赤、白、黄、橙、ピンクなど
花期:7〜10月
原産:日本、中国
別名:ヒガンバナ、ナツズイセンなど
花言葉:情熱、陽気、元気な心など
◎特徴:
ヒガンバナ科ヒガンバナ属に属する植物の総称で、赤・白・黄・橙・ピンクなどさまざまな色の花を咲かせます。地中から蕾を出して開花する点はヒガンバナと同様で、(品種にもよりますが)7〜10月頃に開花します。
ヒガンバナとリコリスの違いは?
ヒガンバナもリコリスも「ヒガンバナ科ヒガンバナ属」に属しているため、広い意味ではどちらも同じ植物です。但し厳密には少し異なり、日本の場合は以下のように区別されることが多いようです。
◼︎ヒガンバナ
・日本に元々自生する原種(赤花)
・特定の品種(前述の原種)を指す場合が多い
◼︎リコリス
・ヒガンバナの園芸品種(花色はさまざま)
・ヒガンバナ科ヒガンバナ属に属する植物の総称として用いられることが多い
黒いリコリス菓子との関係は?
皆さまはヨーロッパの「リコリス菓子」はご存知でしょうか。リコリス菓子は北欧を中心に広く食べられているお菓子で、黒い見た目と独特の香りが特徴です。「リコリス」ということは、ヒガンバナと何か関係があるのでしょうか?
ハリボザンジグリスリコリスキャンディ Haribo ZANZIGLISS Licorice Candy
少し調べてみたところ、リコリス菓子の原料はスペインカンゾウ(甘草の一種、別名:リコリス)の根で、ヒガンバナとは全く関係ないことがわかりました。スペインカンゾウは喉や肝臓、腎臓にも良いことから、健康に良いハーブとして北欧を中心に広く親しまれてきました。加えて強い甘味(砂糖の50〜80倍程度)を持つことから、お菓子の材料としても活用されています。ちなみにリコリス菓子といえば黒色ですが、これは炭を原料とした食用着色料によるものです。
リコリス菓子は世界的に有名なのですが、我々日本人にはあまり好まれておらず「タイヤのような味」「世界一まずい」と言われてしまうこともあります。実は私もかなり苦手なのですが…もし興味のある方がいらっしゃれば、是非怖いもの見たさで食べてみてはいかがでしょうか?