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【彼岸花】ヒガンバナの葉が夏ではなく冬に伸びるのはなぜ?

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先月、庭の片隅に植えた彼岸花の定点観察を行いました。あれからおよそ1か月…花はとっくに咲き終わり、全く異なる見た目に変化していました。

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あまり印象のないこの姿ですが、実はこれこそが彼岸花の葉です。華やかな花の印象がとても強いため「彼岸花の葉ってどんなのだっけ…?」と思ってしまう方も多いのではないでしょうか。今回は、そんな影が薄めの彼岸花の葉に着目してみたいと思います。

 

 

彼岸花の葉はいつ現れる?

彼岸花の花期は9〜10月頃ですが、葉は花が咲き終わった後に現れます(10月以降)。我が家の場合は9月中旬に花が咲き、10月上旬に葉が生え始めました。花が咲いている時には葉はまだ生えていないため、ヒガンバナ=葉のない植物だと勘違いしてしまうこともあります。その性質から、ハミズハナミズ(葉見ず花見ず)という別名があるほどです。

 

◎10月15日撮影

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◎10月25日撮影
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彼岸花が冬に葉を茂らせるのはなぜ?

ヒガンバナの葉は秋に生え始め、冬の間中光合成を行います。こうして球根に養分を溜めた後、翌年3〜5月には枯れてしまいます。よくよく考えると夏に光合成をした方が効率良く養分が溜められるような気がするのですが、何故わざわざ冬に葉を伸ばすのでしょうか?

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これには彼岸花なりの「生きる知恵」が関係しています。夏に比べて冬は草丈の高い草が少ないため、ライバルが少ない冬に葉を伸ばすことで効率良く光合成することができるのだそうです。

 

彼岸花の誤食に御用心!

以前の記事でも触れたことがあるのですが、彼岸花にははリコリンやガラタミンなどの有毒成分が多く含まれます。もちろん葉にも含まれるため、見た目がよく似たニラ・ノビルなどと間違えて食べてしまわないよう注意する必要があります。

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彼岸花の葉には以下のような特徴があります。彼岸花の場合は掘り起こすと茶色の大きな球根が出てくるため、球根の見た目でも見分けることができます。

・葉の色が濃く、表面に光沢がある

・中央に白い線が入っている

・ネギらしい匂いがしない


リコリス ラジアータ(ヒガンバナ「彼岸花」) 10球入り