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先日、七味唐辛子の原料に関する記事を投稿したのですが、数ある原料の一つに「花椒」と呼ばれるものが使われていました。山椒と漢字が似ている花椒ですが、両者の違いは一体何なのでしょうか?
花椒とは?
花椒(かしょう)とは中国発祥のスパイスで、中国ではホアジャオと呼ばれます。ミカン科サンショウ属の植物を原料としており、赤い実の果皮を乾燥させたもの、あるいはそれを粉末状にしたものが一般的です。香りが良く独特の辛さやしびれを持つことから、麻婆豆腐をはじめとした四川料理などによく用いられます。
花椒という名前の由来は、熟した実の果皮が割れている様子を花を見立てたことだとされています。
花椒と山椒の違いは?
花椒とよく似た名前のスパイスとして山椒が挙げられますが、両者の違いは一体何なのでしょうか?私も元々は「山椒は実を使うのに対し、花椒は山椒の花を使っているのか?」などと考えていたのですが、前述の定義を踏まえるとどうやら見当違いだったようです。
ではどのような違いがあるかと言うと、両者は原料となる山椒の品種が異なっています。具体的には、以下のような違いがあります。
◎花椒の特徴
・中国原産の華北山椒(カホクザンショウ)を原料としている
・強い辛味やしびれを持つ
・熟した実の果皮のみを用いている
・日本では四川山椒、中国山椒などと呼ばれることもある
◎山椒の特徴
・日本原産の山椒を原料としている
・花椒に比べて辛みやしびれが弱く、マイルドな味わいがある
・未熟な実のほか、花や若葉、木の皮なども用いられる
・日本で山椒と呼ばれるのはこちら
▲山椒の実
なお、花椒・山椒のほかに「花山椒」と呼ばれるものもありますが、こちらは日本原産の山椒の花を漬けたものを指します。花山椒は佃煮のほか、料理の飾り付けとしても用いられます。
山椒の概要
最後に、山椒の概要について簡単にご紹介したいと思います。
科・属名:ミカン科サンショウ属
種別:落葉低木
花色:黄
花期:4〜5月
原産:日本、中国、朝鮮半島
別名:ハジカミ、ジャパニーズペッパーなど
花言葉:健康、魅惑など
◎特徴:
日本・中国・朝鮮半島を原産とする落葉低木で、日本では北海道〜屋久島の雑木林などに自生しています。独特の香りと辛味を持ち、古くから香辛料として親しまれています。
なお、山椒は雌雄別株(雌株と雄株が別)であるため、果実は雌株でのみ収穫できます。
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