長男・次男と出掛けた帰り際、道端でいかにも美味しそうな木の実を見つけました。木苺のような実を付けるこの木の名前は何と「イチゴノキ」です。初めて名前を知った時、私も「さすがに冗談じゃないか…?」と思ってしまったことが記憶に新しいです。
そんなイチゴノキですが、その名前のとおりイチゴの仲間なのでしょうか?そして、美味しそうなこの実は食べられるのでしょうか…?
イチゴノキの概要
科・属名:ツツジ科イチゴノキ属
種別:常緑低木
花色:白、ピンク
花期:11〜12月
原産:ヨーロッパ
別名:ストロベリーツリーなど
花言葉:あなただけを愛します、後が楽しみ、節約など
◎特徴:
日本ではあまり馴染みのない木でしたが、近年になり庭木としての人気が高まってきました。花期は11〜12月頃ですが、翌年の秋頃になってようやく実が熟します(※実が熟すのに時間を要することから「後が楽しみ」などの花言葉が付けられたとされています)。そのため、熟した実と翌年の花がほぼ同時に見られる珍しい植物でもあります。
イチゴノキとイチゴ(苺)の違いは?
イチゴノキという名前は、イチゴにそっくりな実を付けることが由来となっています。熟した実は木苺そっくりですが、イチゴノキはイチゴの一種なのでしょうか?
その答えはNOです。実の見た目こそよく似ていますが、イチゴノキはツツジ科、イチゴはバラ科に属するため、分類上は異なる植物です。そのため実以外の部分はあまり似ておらず、例えばイチゴノキの花は(同じツツジ科である)ブルーベリーやアセビの花に近い見た目をしています。
▲イチゴノキの花
▲ブルーベリーの花(参考)
▲イチゴの花(参考)
イチゴノキの実は食べられるの?
イチゴノキの実は食べられますが、味が薄いため生食にはあまり向いていないようです。イチゴに似ているのは、実の見た目だけみたいですね。
そのためイチゴノキの実は生食ではなく、ジャムや果実酒の原料として用いられています。
■良品庭木■紅花イチゴノキストロベリーツリー10.5cmポット植え