今回は、私が好きな食べ物の一つであるタピオカについて取り上げてみようと思います。
タピオカといえば2018〜2019年頃にかけて一大ブームを巻き起こしたことでもお馴染みで、タピる(=タピオカを飲むこと)やタピ活(=タピオカを飲む活動のこと)などの新語が次々と登場しました。そんなタピオカですが、どのようにして作られているか皆さまご存知でしょうか。もちろん「タピオカ」という名の野菜・果物は存在しないのですが、一体どんな植物が原料となっているのでしょうか?
タピオカの正体とは?
タピオカとは、キャッサバと呼ばれる植物の根茎(芋)から生成されるデンプン(澱粉)のことです。タピオカと言えば「球状のもちもちした食べ物」を想像しがちですが…正確にはタピオカを原料とした加工品の一つです(※正式名称はタピオカパールですが、一般的にはタピオカと省略されています)。タピオカパールは糊化させたタピオカを球状に加工して乾燥させたもので、調理の際は湯戻ししてから使います。
なお「タピオカ」という名前は、原産地でもあるブラジルの先住民の間で「デンプンの製造方法=tipi'óka(トゥピ語)」と呼んでいることに由来します。
ブラックタピオカには何が入っているの?
タピオカパールという名の通り、本来はデンプン由来の白っぽい色をしています。ところが、中には真っ黒な色をした「ブラックタピオカ」なるものも存在します。ブラックタピオカは、タピオカパールの製造過程でカラメルや黒糖を混ぜ込んだもので、甘い飲み物との相性が良いことが特徴です。
また白や黒以外のタピオカパールを目にすることもありますが、これらの多くは製造過程でさまざまな着色料を混ぜ込んでいます。
キャッサバの概要
地理の授業などで聞いたことがある方もいらっしゃるかと思いますが、ここではキャッサバの概要についても簡単にご紹介したいと思います。
科・属名:トウダイグサ科イモノキ属
種別:熱帯低木
花色:白、赤
花期:一年中
収穫期:一年中
原産:中南米
別名:イモノキ、マニオク、ユカなど
花言葉:─
◎特徴:
中南米原産の熱帯低木で、現在では熱帯地方を中心に広く栽培されています。根茎は有毒であるため、食用の際には事前に毒抜きを行う必要があります。そのため、日本では生の状態での輸入が禁止されています。
世界全体の生産量は、芋類の中ではジャガイモに次いで第2位を誇ります(3位はサツマイモ)。食感はサツマイモに似ており、甘さは控えめです。
【余談】キャッサバは日本で育てられるの?
キャッサバはやせた土壌でもよく育つため、戦後はサツマイモの代わりとして日本でも育てられていました。現在でも、沖縄県や静岡県などで生産されています。
沖縄県では完全路地栽培が可能ですが(気温15℃程度以上が目安)、本州で育てる場合は温室(冬場のみ)と併用する必要があります。本州でキャッサバを育てる場合は、以下のような年間スケジュールで生産されています。春に苗を購入して栽培し、その年の秋に収穫することも可能です。
冬:温室内で親株を管理
早春:親株の挿し木により苗を生産
春〜夏:畑へ植え付けて栽培
秋:根茎を収穫
もちもちタピオカ粉 500g(タピオカスターチ)〔チャック付〕/もちもちの素 メール便 送料無料 チャック付 キャッサバ ポンデケージョ わらび餅 製菓材料 パン材料 こわけや