アタマの中は花畑

小さな花壇と家庭菜園を手に入れたガーデニング初心者の日々

【イチジク】実から染み出す「白い液体」の正体は?

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【総集編】3年目で夏果・秋果を収穫!イチジクの一文字整枝の挑戦記録 - アタマの中は花畑

 

イチジクの“一文字整枝計画”は前回で一区切りとしたため、今回は番外編です。これから冬を迎えるにあたり、来年に向けてイチジクの剪定を行うことにしました。今年も四方八方に枝を伸ばしてしまったため、来年こそはもう少し何とかしたいものです。

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剪定を進めていると、折り取った実や枝から白い液体が染み出してきていることに気が付きました。そういえば収穫したての実からも染み出していた記憶があるのですが、この白い液体は一体何のためにあるでしょうか?

 

 

3回目の剪定

毎年恒例になりますが、今回で3年連続3回目の剪定となります。今年は夏果・秋果ともに収穫できた充実したシーズンとなりましたが、その分枝も長く成長しました。枝先には熟すことのなかった秋果、付け根の方には来年の夏果となる部分がちらほら見つけられるような状態です。

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色々考えた結果、来年は秋果のみを収穫する方針としました。秋果はその年に伸びた枝に付く性質があるため、秋果のみを収穫する場合は枝をばっさり切り落としても問題ない…と勝手に思っています。
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ばっさり切り落とした結果「一文字」にあたる枝のみが残りました。毎年冬になったらこの状態に戻し、木をコンパクトに収められたらと思っています。
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実や枝から染み出す白い液体を発見!

今回の剪定では小型のノコギリを使ったのですが、枝を切り落とした瞬間、切り口から白い液体が染み出してきました。f:id:matundaba79:20211115005850j:image

 

白い液体は枝だけではなく、実や葉の切り口からも染み出してきます。この液体が肌に付くとその部分がすぐに茶色に変色し、洗っても落ちないためなかなか厄介です。
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イチジクの白い液体の正体は?

イチジクから染み出す白い液体の正体はフィシンと呼ばれるタンパク質分解酵素です。タンパク質分解酵素については以前の記事で触れたことがありますが、イチジクを食べた時に口の中が痒くなるのはこのフィシンの働きによるものです。

◎タンパク質分解酵素についてはこちら

【雑談】キウイやパイナップルを食べると口の中がチクチクするのはなぜ? - アタマの中は花畑

 

フィシンは害虫や微生物、菌などから身を守るために染み出しているとされ、人間の肌に付着するとかぶれることもあります。一度肌に付着するとなかなか取れないイメージですが、フィシンは脂性であるため、洗う前にサラダ油などを馴染ませておくと落としやすくなります。


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