あまり意識はしていなかったのですが、今回が何と777記事目でした。ということで、今回はこの節目に恥じない「皇帝ダリア」をご紹介したいと思います。
皇帝ダリアはちょうど今が見頃で、草丈が非常に高いため遠くからでもその姿がよく目立ちます。一方で、こんな寒い季節に開花してもちゃんと受粉できるのだろうか…?と気になってしまいます(私だけかもしれませんが)。実際のところ、皇帝ダリアが受粉して種子を作ることはあるのでしょうか?
皇帝ダリアの概要
科・属名:キク科ダリア属
種別:多年草
花色:ピンク
花期:11〜12月
原産:メキシコ〜中米の高地・山地
別名:キダチダリア、コダチダリアなど
花言葉:乙女の真心、乙女の純潔など
◎特徴:
日本では「皇帝ダリア」の名で流通していますが、正式にはキダチダリア(コダチダリア)と呼ばれます。ダリアの中では特に草丈が高く、原産地では8〜10m、日本でも4〜5m程度に達することがあります。一方で、摘芯を行いながら育てることで、ある程度草丈を抑えて楽しむこともできます。
日が短くなることで蕾を生成する性質を持つため、花期は11〜12月とかなり遅いです。
皇帝ダリアの増やし方は?
皇帝ダリアの増やし方は主に以下の3通りがあります。私の実家でも皇帝ダリアを育てているのですが、主に①挿し木によって増やしています。
①挿し木
・1節ごとに剪定した枝(挿し穂)を土に挿して育てる方法。残念秋〜冬に剪定した枝を翌年春に挿す方法と、春に芽吹いた節を剪定して挿す方法の2通りがある。
②株分け
・春先に根茎を株分けし、それぞれを土に埋めて育てる方法。
③種まき
・前年に採取した種子をまいて育てる方法。
冬に咲く花はどうやって受粉しているの?
増やし方の③にも関連するのですが、種まきのためには当然種を採取する必要があります。しかしながら、皇帝ダリアが開花する11〜12月にはほとんど虫が活動していないため、受粉すること自体が難しいのでは?と感じてしまいます。それでは、皇帝ダリアをはじめとした冬に開花する花はどのように受粉しているのでしょうか?
その答えは意外にも「虫や鳥によって受粉することか多い」なのだそうです。多くの生き物が活動を控える冬ですが、冬に活動する生き物も少なからず存在します。梅や椿の花に群がるメジロなどがイメージしやすいでしょうか。
冬に活動する虫も意外と多く、むしろライバルとなる他の花が少ない冬の方が虫を集めやすいというケースもあるようです。
つまり、皇帝ダリアも鳥や虫によって受粉しているのか!と思いたいところなのですが…皇帝ダリアはメキシコ〜中米原産のため寒さには弱いと言われています。そのため日本では受粉する前に枯れてしまうことも多く、種子を見かけることはほとんどありません。日本で皇帝ダリアを増やすとすれば、挿し木か株分けが現実的なのかもしれませんね。
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