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厳しい寒さが続くこの時期、植物の中には「ロゼット」と呼ばれる形態で過ごすものもあります。我が家の近所でも多くのロゼットを見かけることができるのですが…そんな中、一際大きなものを見つけました。私自身あまり見かけたことのない植物だったのですが、その正体は一体何だったのでしょうか?
巨大なロゼットを発見!
今回私が見つけたロゼットがこちらです。葉を含めた直径は50cmほどで、この写真だけでもその大きさがわかります。なお撮影当日は霜が降りていたこともあり、全体的に少し白っぽい色をしています。
中心付近を拡大してみました。葉が同心円上に広がり非常に綺麗な見た目をしているものの、鋭い棘が無数に生えており、なかなか素手で触ることはできませんでした。
アメリカオニアザミの概要
(確証は持てないのですが)葉の特徴から判断すると、今回私が見かけたのは「アメリカオニアザミ」と呼ばれる品種のようです。アメリカオニアザミノの概要は以下のとおりです。
科・属名:キク科アザミ属
種別:多年草
花色:赤紫
花期:7〜10月
原産:ヨーロッパ
別名:セイヨウオニアザミなど
花言葉:独立、報復、厳格など
◎特徴:
「アメリカ」と付きますが実はヨーロッパ原産で、区別のためセイヨウオニアザミと呼ばれることもあります。日本へは穀物や牧草に紛れ込む形でアメリカから持ち込まれ(※)、現在では北海道〜四国に分布しています。生態系防止外来種に指定されていますが、鋭い棘を持つことから駆除が難しいとされています。
※このような経緯から「アメリカ」オニアザミと名付けられたようです。
ノアザミとの違いは?
日本で「アザミ」と言うとノアザミが有名ですが、今回見つけたアメリカオニアザミとはどのような違いがあるのでしょうか。それぞれの特徴は以下のとおりで、主な違いは花期・大きさ・棘の鋭さです。アメリカオニアザミは非常に鋭い棘を持つため、大きな株の場合は駆除の際も注意が必要です。
◎ノアザミの特徴
・日本原産の多年草
・花色は赤紫または白
・花期は5〜8月
・花茎の先に花を1つだけ咲かせる
・草丈は50〜100cm程度
・葉の縁に細かい棘が生えている
◎アメリカオニアザミの特徴
・ヨーロッパ原産の多年草
・花色は赤紫
・花期は7〜10月
・花茎の先に花を複数咲かせる
・草丈は50〜150cm程度
・葉の縁・表面に非常に鋭い棘が生えており、素手ではほとんど触れない
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