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【インカのめざめ①】同じジャガイモなのになぜ甘い?その秘密は貯蔵にあった!? - アタマの中は花畑
インカのめざめ(ジャガイモ)の芽出し処理を開始してから約2週間が経過しました。開始時に比べて芽がかなり目立つようになってきたため、そろそろ家庭菜園に植え付けようと思っています。これまでは「芽がそれなりに目立ってきたら植え付け」くらいの曖昧な感覚だったのですが、実際のところ芽出し処理の期間はどの程度設けたら良いものなのでしょうか?
芽出し処理開始後の種芋
1月末に芽出し処理を開始し、そこからおよそ1週間おきに定点観察を続けてみました。毎日見ているとあまり変化を感じないのですが、こうして写真で見比べてみると、この2週間で見た目がかなり変化していることがわかります。芽の色は濃い紫色に変化し、表面には細かい毛がびっしり生えてきた印象です。また芋の表面の張りが徐々に失われ、シワが目立つようになってきました。
◎1月31日撮影
◎2月5日撮影
◎2月13日撮影
ちなみに…昨年同時期に撮影したシャドークイーンがこちらです。芋の色はシャドークイーンが紫、インカのめざめが黄であり全く異なるのですが…芽の色に関してはあまり変わらないようです。以前の記事によれば、この時期の新芽は緑色の色素(クロロフィル)がほとんど生成されておらず、赤い色素(アントシアニン)が相対的に目立つことでこのような色合いに見えていると考えられます。
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芽出し処理の期間はどのくらい?
植え付け後の生育を良くするために行われる芽出し処理ですが、期間としては2〜3週間程度設けることが多いようです。実際には期間よりも芽の長さを目安とすることが多く、長さが5mm程度まで伸びたら植え付け適期とされています。もう少し芽を伸ばした方が良いのでは?とも思ってしまいますが…伸ばし過ぎると植え付けの際にかえって芽を傷めてしまう可能性があるため、ほどほどの長さに抑えておくのが良いようです。
なお、ジャガイモ栽培にあたって芽出し処理は必ず必要というものでもなく、種芋をそのまま植え付けてしまっても問題ありません。ただ我が家のように種芋の数が限られている場合は、芽出し処理によって「確実性」を上げるのも良いかもしれません。
今年もマルチなし栽培に挑戦!
芽出し処理が完了したらいよいよ家庭菜園への植え替えですが、今年もマルチなしで栽培することにしました。ジャガイモの栽培にはマルチを用いる方法と用いない方法の大きく2通りがありますが、昨年はマルチなしで成功しているため、今年もそれに従おうと思っています。
こうしてインカのめざめの植え付け作業が完了しました。3月にもなれば、きっとたくさんの芽が顔を出してくれるはずです。
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