少し前の記事でも触れましたが…昨シーズンに引き続き、今シーズンも自宅で豆苗を育てています。こちらの写真は栽培4日目のものですが…
栽培7日目にはもやしのような見た目となりました。この日までは暗い場所で管理していましたが、ここから先は明るい場所へ育てる予定です。
明るい場所で育てると葉の色は黄→緑に変わりますが、実際のところどのくらいの時間をかけて変わっていくものなのでしょうか？せっかくの機会なので、観察がてら確かめてみることにしました。
豆苗の定点観察
早速ですが、栽培中の豆苗を明るい場所へ移動させ、葉の色の変化を観察してみることにしました。次男(1歳)が興味津々で触りまくるため、おもちゃで気を逸らしつつ観察を決行します。ちなみに、観察日当日(2月27日)はよく晴れていました。
◎AM9:00(観察開始)
・明るい場所へ移動させて観察を開始しました。葉の色はまだ黄色で、全体的に茎が写真右側へ傾いているように見えます。
◎AM10:00(観察開始1時間後)
・観察開始から1時間が経過しましたが、今のところ大きな変化は現れていません。
◎PM2:00(観察開始5時間後)
・外出の後自宅に戻ったところ、既に葉の色が黄緑に変化していました。茎も徐々に上を向いてきた印象です。
・正直なところこんなに早く変化するとは思っていなかったため「正午頃にも写真を撮れていれば…」と後悔したのはここだけの話です。
◎PM4:00(観察開始7時間後)
・葉の色はさらに濃くなり、黄緑から緑に変化しました。茎も若干立ち上がったように見えます。
◎PM7:00(観察開始10時間後)
・茎はさらに真っ直ぐ伸びましたが、葉の色はPM4:00時点とほとんど変化していないように見えます。ということで、今回の観察はここで終了することにしました。
明るい場所へ移動させたら葉は1日で緑色に変わるの？
今回の定点観察の結果を踏まえると、晴れている日であればその日のうちに葉が黄→緑に変化することがわかりました。AM9:00に観察を開始し、PM4:00の時点で色の変化が完了していたため、葉の色の変化には6〜7時間程度要するものと考えられます。
◎AM9:00撮影
◎PM2:00撮影
◎PM7:00撮影
葉の色が黄→緑に変化するのはなぜ？
以前の記事でも触れたことがあるのですが、今回の色の変化には「カロチノイド」と「クロロフィル」と呼ばれる色素が深く関係しています。
まずカロチノイドは黄色の色素で、光がなくても生成する性質を持ちます。もやしが黄色いのもカロチノイドによるもので、観察開始時点の豆苗が黄色だったのも同様の理由によるものと考えられます。続いてクロロフィルは緑色の色素で、光合成に必要な葉緑素の主成分です。クロロフィルは光がないと生成されないため、今回観察を開始した後に生成された可能性が高いです。
したがって今回の葉の色の変化は「明るい場所は移動させたことでクロロフィルが生成され、カロチノイドよりも目立つようになったことで黄→緑に変化した」と考えられます。
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本記事での報告はここで終了しますが、この先は長男・次男とともに観察を続け、収穫の日を楽しみに待ちたいと思います。
3月4日追記：
観察を行ってから5日でここまで成長しました。明日あたりに1回目の収穫を行う予定です。
