アタマの中は花畑

小さな花壇と家庭菜園を手に入れたガーデニング初心者の日々

【白菜】ハクサイの葉に現れる黒や茶色の斑点模様の正体は?

◎前回の記事はこちら

【白菜】早く植え付けたのに成長が遅い!白菜が結球しない理由とは? - アタマの中は花畑

 

肥料不足の影響でなかなか結球しなかった我が家の白菜ですが、その後「頭縛り」を行ったことで何とか収穫にこぎ着けました。結球したのは全体の半分程度で、かつ結球が緩いため中身はスカスカなものの…1回で使い切るにはちょうど良いため案外重宝しています。

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この日も鍋の具材として白菜を1株収穫したのですが、一部の葉に黒や茶色の斑点模様が現れていることに気付きました。この斑点模様は一体何によって発生しているのでしょうか?

 

 

葉に現れた斑点模様

(調理のため)収穫した白菜の葉を1枚1枚剥いていたところ、一部の葉に斑点模様が現れていることに気付きました。例えばこちらの葉の場合、中央の白い部分に茶色の斑点模様が見られます。虫は特に付いておらず、食べられたような痕跡も特段見られません。

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今回は自宅で収穫した白菜を例に挙げていますが、市販の白菜でも黒や茶色の斑点模様が見られることがあります。この斑点模様は、葉の中央の白い部分に現れやすい印象です。

 

黒や茶色の斑点模様の正体は?

一見すると虫食いや汚れ、カビなどにも見えてしまう斑点模様ですが、その正体はポリフェノールと呼ばれる色素によるものです。見た目がゴマのように見られることから「ゴマ症」と呼ばれることもありますが、虫やカビに起因するものではありません。

 

ゴマ症は白菜の栽培環境によって現れる症状で、例えば肥料の窒素成分が多過ぎる場合によく見られます。白菜の細胞内で窒素成分が過剰な状態になると、細胞内外の窒素濃度の差を減らす目的で細胞自体が膨張します。白菜にとってはこの膨張がストレスとなり、葉の表面にポリフェノールが合成・沈着されやすくなります。その結果、葉の表面に黒や茶色の斑点模様が現れるのだそうです。なお、窒素成分には葉や茎の成長を促す効果があるため、葉の密度が高くて大きな白菜ほどゴマ症が現れやすいようです。

◎関連記事はこちら

【肥料の三要素】植物の成長に不可欠!窒素・リン酸・カリの効果とは? - アタマの中は花畑

 

ここでは例として窒素成分の過多を挙げましたが、この他以下のような事象もストレスの原因となり、ゴマ症に繋がる場合があります。

・栽培期間中の激しい雨

・極端な高温や低温

・株間の距離が狭い「密」な状態での栽培

我が家の場合は肥料過多だったとは考えづらいため、上記のいずれかが関係しているのでは?と考えています。

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食べても問題ないの?

前述のとおり白菜の葉に現れる斑点模様の正体はポリフェノールですので、食べても全く問題ありません。ポリフェノールはワインやコーヒーなどに多く含まれる成分で、抗酸化作用(有害な活性酸素の働きを抑えたり、その数を減らしたりする効果)を持つことでも有名です。生活習慣病や動脈硬化などの予防にも繋がるため、摂取して損はありません。

 

見た目が見た目なので取り除かれる方もいらっしゃるかと思いますが、これを機に「斑点模様」も是非美味しくいただいてみてはいかがでしょうか。

 


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