アタマの中は花畑

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実桃(ミモモ)と花桃(ハナモモ)の違いについて〜花桃の実は食べられるの?〜

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【梅・桃・桜・杏子】ウメとモモとサクラとアンズの花の違いは? - アタマの中は花畑

 

昨日(3月3日)は雛祭りの日でした。我が家は男兄弟(長男・次男)なのですが、保育園で雛祭りのイベントがあったようで、イベントに因んだご飯を食べたことを嬉しそうに教えてくれました。

 

さて、3月3日(※)といえば桃の花が咲く季節でもあることから「桃の節句」とも呼ばれます。雛祭りの際も桃の花がよく飾られますが、桃には大きく「実桃(ミモモ)」と「花桃(ハナモモ)」の2系統が存在します。そこで今回は、実桃と花桃の特徴の違いについてご紹介したいと思います。似たような記事を少し前に投稿したばかりですが、どうかご容赦ください。。。

※名付けられた当時は旧暦の3月3日(現在の4月3日頃)を指していました。

 

 

桃の概要

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科・属名:バラ科モモ属

種別:落葉小高木

花色:桃

花期:3〜4月

原産:中国

別名:御酒草(ミキクサ)、三千年草(ミチトセグサ)など

花言葉:チャーミング、気立ての良さなど

◎特徴:

中国原産の落葉小高木で、夏に実る果実は食用となります。日本での主な産地は山形県、山梨県、長野県などで、降水量が比較的少ない盆地で多く栽培されています。春にはピンク色の花を咲かせ、その名のとおり「桃色」の由来にもなっています(※諸説あります)。

(※本概要は冒頭の関連記事からの引用です)

 

実桃と花桃の違いは?

実桃と花桃はどちらもバラ科モモ属に属しており、植物学上の違いはありません。しかしながら、一般的には以下のように区別されています。その名のとおり、実桃は実を食べるための品種、花桃は花を鑑賞するための品種だと言えます。

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▲実桃の花(左)と花桃の花(右)

 

◎実桃の特徴

・果実を食用とするために栽培される品種

・一般的に「桃」と呼ばれるのはこちら

・花色はピンクで、基本的に一重咲き

・花桃に比べて花のサイズは小さめ

 

◎花桃の特徴

・花を鑑賞するために栽培される品種

・実桃のうち、花が美しい個体を品種改良したもの

・花色は赤・ピンク・白と富んでおり、一重咲き・八重咲きの両方が存在する

・(品種にもよるが)実桃に比べて花のサイズは大きめ

 

花桃の実は食べられるの?

「花を鑑賞するための桃」と言われると果実は何となく美味しくなさそうに感じてしまいますが、実際のところ花桃の実は食べられるのでしょうか?

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▲実桃の実(左)と花桃の実(右)

 

私自身食べてみたことはないのですが、花桃の実は「食べることはできるが美味しくはない」と考えられます。実桃と比べると花桃の実は小さく、酸味や苦味も強いため食用にはあまり向いていません。しかしながら、中には果実酒やジャムなどに加工するケースもあり、全く食べられないわけではないようです。

 

雛祭りで飾るのは実桃・花桃のどちら?

冒頭で雛祭りのことについて少し触れましたが、雛祭りの際に飾る花は実桃・花桃のどちらなのでしょうか?

少し調べてみたところ、雛祭りには花桃の花を飾るのが一般的なようです。雛祭りでは桃の花を楽しむため、実桃ではなく見た目が華やかな花桃が採用されています。

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3色咲きの花桃源平桃(げんぺいもも)ポット苗