先日、久し振りに家族でいちご狩りに出掛けてきました。酸味のある食べ物をあまり好まない次男(1歳)がいちごを食べてくれるか少し不安だったのですが…ここのいちごは甘かったらしく、口の周りの真っ赤にしながらパクパク食べていました。
さて、いちご狩りといえば「自分で好きな実を採って食べるスタイル」が多い印象ですが、せっかくから甘い実ばかりを選んで食べたいですよね。そこで今回は、甘いいちごの見分け方について簡単にまとめてみたいと思います。
※いちごの甘味・酸味は品種によっても異なりますが、今回は「品種によらず、こういう実は甘い傾向がある」くらいのざっくりした内容をまとめています。
※いちごの可食部は花托(かたく)と呼ばれる部分が膨らんだものであり果肉ではないのですが、ここでは便宜的に「いちごの実(果実)」と記載しています。
いちごを少しでも甘く感じるための食べ方
本記事では甘いいちごの実の見分け方についていくつかご紹介する予定ですが、実は食べ方によっても甘さの感じ方が異なります。一般的に実の先端ほど甘く、末端(ヘタの周り)ほど酸っぱい性質があるため、糖度の低い末端から先に食べることで最後まで甘味を感じながらいただくことができます。私は無意識に先端から食べてしまうことが多いのですが…この場合は酸っぱい末端を最後に残すことになるため、むしろ甘みを感じにくくなるようです。
完熟するほど実は甘い?
一般的な赤いいちごの場合、実の先端(かつ日がよく当たる場所)から赤く変色する性質があります。この赤色はアントシアニンと呼ばれる色素によるものであり、ブルーベリーなどに多く含まれていることでもお馴染みです。このアントシアニン自体は甘みをほとんど持たないのですが、いちごの実が赤く変色することで「葉で得られた糖分を十分に溜め込み、実が甘くなったことを知らせる目安」となります。
ここまでの内容を踏まえると、(一番最後に変色する)ヘタの周りまで真っ赤ないちごは完熟してとても甘いことになります。いちごはとても傷みやすみ果物(野菜)のため、ここまで完熟した状態で市場に流通することはあまりありません。そのため、ヘタの周りまで真っ赤に完熟したいちごを食べられるのは自宅で育てた場合、あるいはいちご狩りを行う場合などごく限られたシーンのみとなります。
また、完熟したいちごはつぶつぶの部分(※正確にはここが果実)まで赤く変色しているため、見分ける際はつぶつぶにも着目してみましょう。
先端が平らなほど実は甘い?
いちごの実には丸いもの、細長いものなどさまざまな形状がありますが、先端が平らな実ほど甘いと言われています。
前段部分で触れたとおり、いちごの実は先端ほど糖度が高く甘い傾向があります。つまり先端が平らな実の方が糖度の高い部分も多いため、結果としてより甘く感じると考えられます。
大粒なほど実は甘い?
一般的な果物の場合、大粒な実ほど味が薄く「大味になる」と言われてしまうこともあります。ですがいちごの場合は、大粒な実ほど甘い傾向があるようです。
いちごは最初にできる実(一番果とも呼びます)ほど大粒になりやすく、より多くの糖分や栄養素を溜め込みます。多くの糖分が詰まっているということは、食べた時にその分甘みを感じやすくなります。
新鮮なほど実は甘い?
まず前提として、いちごは収穫後に追熟することはありません。そのため、収穫直後に食べる実が最も美味しいと言われています。いちごの鮮度はヘタで見分けることができ、ヘタが緑色でかつ反り返っているほど新鮮な傾向があります。
いちご狩りの場合は全ての実が「収穫直後」となるため、鮮度を気にする必要はほとんどありません。しかしながら市販のいちごを購入する場合は、ヘタの様子を気に掛けるようにするとより美味しいいちごに出会えるかもしれません。
おわりに
今回は近くのいちご農園まで足を運びましたが、我が家でも庭の片隅でいちごを育てています。今朝観察したところ、1つ目の花がようやく咲いたことを確認しました。
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それほど多く育てているわけではないため「いちご採り放題」とまではいかないものの…今回まとめた内容も参考にしつつ、ささやかないちご狩りを楽しむつもりです。