少しお休みをいただいていましたが、今日からぼちぼち更新を再開したいと思います。もうすぐ新年度を迎えますが、引き続きどうぞよろしくお願いいたしますm(_ _)m
さて、今の時期はあちこちで色とりどりの花を見かけることができますが、花が咲いているのはもちろん花壇だけではありません。例えば足元の草むらに目を向けてみるだけでも、たくさんの野草の花が見つかるかもしれません。
▲ホトケノザの花(参考)
今回はそんな野草の花の中から、少し見分けが難しい「スイバ」「ギシギシ」についてご紹介したいと思います。
スイバの概要
科・属名:タデ科スイバ属
種別:多年草
花色:淡緑
花期:4〜7月
原産:北半球の温帯地域
別名:ソレル、スカンポなど
花言葉:親愛の情、忍耐、愛情など
◎特徴:
北半球の温帯地域を原産とする多年草で、日本では北海道から九州にかけて見かけることができます。口にすると酸っぱい味がすることから酸い葉=スイバと名付けられました。
食用にすることが可能で、ヨーロッパでは「ソレル」と呼ばれる野菜として親しまれています。
ギシギシの概要
科・属名:タデ科スイバ属
種別:多年草
花色:淡緑
花期:5〜8月
原産:日本、朝鮮半島、中国など
別名:シノネ、ウシグサなど
花言葉:朗らか、忍耐など
◎特徴:
日本・朝鮮半島・中国などを原産とする多年草で、日本では北海道〜沖縄まで広く見かけることができます。茎をギシギシ擦り合わせて遊んでいたことや、実の付いた穂を振るとギシギシ音を立てることなどが名前の由来とされていますが、詳細については明らかにされていません。
今回取り上げているギシギシのほか、ヨーロッパ原産の帰化植物であるエゾノギシギシ、アレチギシギシ、ナガバギシギシなども日本に分布しています。
スイバとギシギシの見分け方は?
スイバとギシギシはともにタデ科スイバ属の多年草で、春〜夏にかけて開花します。ここでは両者の違いについて簡単にまとめてみました。個体にもよりますが、私の場合は「株全体が赤みを帯びていればスイバ、濃い緑色であればギシギシ」と見分けることが多いです。
◎スイバの特徴(写真左)
・草丈は0.3〜1.0m程度でギシギシよりやや小型
・(個体にもよるが)全体的に赤みを帯びている
・1枚1枚の葉はやや小さく、矢じりのような形状をしている
・葉の縁は平らなことが多い
・上部の葉は茎を抱くように生える
・雌株と雄株がそれぞれ存在し(雌雄別株)、株によって雌花か雄花を咲かせる
◎ギシギシの特徴(写真右)
・草丈は0.4〜1.3m程度でスイバよりやや大型
・全体的に濃い緑色をしている
・1枚1枚の葉が大きく、長い楕円形をしている
・葉の縁が波打っていることが多い
・上部の葉であっても葉の付け根がくっきりしている
・雌株と雄株の区別はなく(雌雄同株)、全ての株が両性花と雌花を同時に咲かせる