先週末、近所の空き地まで散歩に出掛けました。この辺りはあまり人や野良猫が通らない(と思っている)ので、野草を採取するには持ってこいです。
そんな中、今回私が目を付けたのはこちらのヨモギです。今はちょうど新芽が伸び始める時期にあたるため、葉が柔らかくて調理しやすいんですよね。ということで、今回はこのよもぎを使って自家製ヨモギ餅(草餅)を作ってみることにしました。
ヨモギの概要
科・属名:キク科ヨモギ属
種別:多年草
花色:淡褐色
花期:9〜10月
原産:中央アジア
別名:モチグサ、ヤイトグサ、サシモグサ、モグサなど
花言葉:幸福、平和、夫婦愛など
◎特徴:
中央アジア原産の多年草で、日本でも本州〜沖縄に広く分布しています。繁殖力が非常に強く、一度定着すると駆除がかなり難しいことでも知られています。
一方で用途は幅広く、草餅の原料として用いることからモチグサ(餅草)、またお灸の原料であることからヤイトグサ(灸草)とも呼ばれます。さらに小倉百人一首に出てくる「サシモグサ(さしも草)」も、実はヨモギのことを指しています。
ヨモギの採取
この日は妻・長男・次男・私の4人でヨモギ採取を楽しみました。この空き地にヨモギが生えていることは元々知っており、新芽が伸び始めるのを今か今かと心待ちにしていたんですよね。
できるだけ柔らかい葉を使いたいので、今回は新芽の部分だけを慎重に摘み取るようにしました。新芽だけとなると、1株から採取できる量ほかなり限られます。
それでもビニール袋1袋分のヨモギを収穫することができました。手に取るとそこそこ重みを感じました。
自家製ヨモギ餅を作ってみよう!
早速、採取したヨモギを使って自家製ヨモギ餅を作ってみることにします。ヨモギはアクが強いため、まずは重曹を溶かしたお湯で軽く茹でてアク抜きを行います。煮汁が濃いお茶のような色になればアク抜きは完了です。
続いて、軽く水気を切ったヨモギをミキサーにかけ、ペースト状にしていきます。
こうして加工したヨモギがこちらです。ミキサーの蓋を開けると、部屋中にヨモギの香りが漂いました。少し多めにできたため、余った分は冷凍保存しておくことにしました。これでいつでも手軽にヨモギスイーツが作れます。
ここからはホームベーカリーのレシピに沿って餅を作っていきます。もち米(水は除く)とヨモギの重量比は5:1とし、もち米を蒸す前の段階からヨモギペーストを混ぜておくことにしました。
あとはホームベーカリーにお任せです。少し目を離しているうちに、全体が淡い緑色へと変わっていました。
「蒸す」から「つく」の段階に入りました。ここまで来れば、完成まであと少しです。
つき上がったら、中に餡を詰めて完成です。普段は野菜の葉すらあまり好んで食べない長男・次男でも、ヨモギ餅であれば美味しそうにパクパク食べていました。自宅で手軽に作れることがわかったため、来年もまた自家製ヨモギ餅を作ろうかなと思っています。
【余談】草餅の原料にヨモギが使われるのはなぜ?
草餅の原料には当初ハハコグサ(ゴギョウ)などが用いられていましたが、江戸時代以降はヨモギが主流となっています。ヨモギが採用されるのは、主に以下の理由からだと言われています。
・ハハコグサ(母子草)の場合、母と子を掻き混ぜるようで縁起が悪いと言われたため
・ヨモギは発色や香りが良いため
・ヨモギは繁殖力が強く、比較的どこでも入手できるため
・ヨモギには厄除けの効果があると信じられていたため など
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