本ブログではさまざまな草花について触れていますが、これらの草花は大きく「一年草」と「多年草」に分類することができます。
(※2016年7月撮影@北海道)
多年草に関しては「一度種をまいたら何年も生育する草花」だと認識しているのですが、そんな多年草にも寿命は存在するのでしょうか?今回は、そんな私の疑問について少しだけ調べてみることにしました。
一年草と多年草について
本題へ入る前に、まずは一年草と多年草の違いについて簡単に触れておきたいと思います。以前の記事で取り上げた内容のため、当時の内容を引用しつつご紹介します。
まず草花(草本植物)は、代替わりの頻度によって一年草・二年草・多年草などに分類されます。
一年草:一年でその一生を終え、種で代替わりする植物
二年草:二年でその一生を終え(一度だけ冬越しする)、種で代替わりする植物
多年草:何度も冬を越すことができる(二年以上生育することができる)植物
多年草については、休眠期(冬越し・夏越しなど)の状態によって更に常緑多年草、宿根草、球根植物などに分類されます。
常緑多年草:地上部が枯れることはなく、常に葉が出た状態で過ごす植物
宿根草:休眠期には地上部が枯れるが、球根を作らず、根や地下茎の状態で過ごす植物
球根植物:球根の状態で休眠期を過ごす植物
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多年草の寿命はどのくらい?
先程の内容を踏まえると、多年草は「二年以上生育することができる植物全般」を指しています。(生育環境などの条件が揃えば)理論上は永遠生育できると言われていますが、実際のところはそうとも限らないようです。
例えば自宅で多年草を育てる場合、数年おきに植え替えや株分けを行ったりしますよね。というのも、放ったらかしにしておくと増え過ぎて株間が狭くなるため、植え替えや株分けを行わないとかえって株を弱らせてしまうからだとされています。また周辺の環境や病害虫、連作障害などによっても株は弱り、最悪の場合は枯れてしまうこともあります。したがって、多年草だがらといって全ての株が永遠に生きられるわけではなく、生育環境などによってその寿命は大きく左右されるのだと考えられます。
多年草が増え続けることはないの?
多年草は球根や根だけではなく、種によってもその数を増やしています。素朴な疑問なのですが…1つの株が長い間生育するということは、この先多年草ばかりが増え続けてしまうのではないでしょうか?
(ここからは私の推測が入りますが)多年草が現状そこまで蔓延っていないことを考えると、実際のところは先程の生育環境等によって株の数が抑制されているのかもしれません。例えば、放置された草むらにセイタカアワダチソウやススキしか生えていない場面をよく見かけますが、生育環境が揃わなければ一定以上の数には増えないのでは?と勝手に想像しています。
実際のところはどうなのでしょうか…?
▲セイタカアワダチソウの花(参考)