◎過去の「息子と育てるシリーズ」はこちら
【3歳の息子と育てるミニトマト①】食育を兼ねて子供と野菜を育ててみよう! - アタマの中は花畑
【3歳の息子と作るチューリップ畑①】球根の植え付け!配置は長男任せ!? - アタマの中は花畑
私の影響なのか長男が植物に興味を持ち始めたため、最近は野菜か花を1種類決め、一緒に世話をするようにしています。今回から、その第3弾となるスイカ栽培を不定期に更新していきたいと思います。先日ホームセンターへ一緒に足を運び、こちらの苗を1本購入してきました(小玉スイカ・黄球)。
今回購入したのは「接木苗」と呼ばれるものなのですが、わざわざ手間をかけて接木を行うのには何か理由があるのでしょうか?
スイカ(西瓜)の概要
科・属名:ウリ科スイカ属
種別:つる性一年草
花色:黄
花期:5〜6月
収穫期:7〜8月
原産:アフリカ
別名:水瓜(ミズウリ)など
花言葉:どっしりしたもの、かさばるものなど
◎特徴:
アフリカ原産のつる性一年草で、中国の西方(西アジア・中央アジア)から中国へ伝来したことから西瓜(スイカ)と名付けられました。原産地では水分補給にも重宝されていたことなどから、英語ではwatermelonと表記します。
甘味を持つため果物だと思われがちですが、一年草であるため分類上は野菜(または果実的野菜=果物のように扱われる野菜)と定義されています。
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野菜と果物の違いについて〜スイカは野菜?それとも果物?〜 - アタマの中は花畑
スイカの接木苗
今回購入した苗をよく観察してみると、根元付近にピンチのようなものが付いていました。
ちょうどこの場所で接木を行っており、赤丸で囲んだ部分から上はスイカ本来の苗で「穂木(ほぎ)」と呼ばれます。一方で青丸で囲んだ部分は「台木(だいぎ)」と呼ばれ、接木の土台にあたります。この穂木と台木を繋ぎ合わせることで、1本の苗を形成しているというわけです。
スイカの接木は何のため?
ホームセンターなどに出向いてみると、店頭に並んでいるスイカ苗の多くが接木苗であることがわかります。接木せずにそのまま育てた方がコストはかからないような気がするのですが…一体なぜわざわざ手間暇をかけて接木を行っているのでしょうか?
スイカの場合は、主に以下の理由により接木を行っています。
・病害虫への耐性を付けるため
・低温下でも生育できるようにするため
・草勢を強くして収穫量を増やすため
要は「台木の根と結合することで、本来スイカの苗が持っていない病害虫や低温などへの耐性を身に付ける(=耐性を持つ強い苗を作り出す)」ことが目的だと考えられます。キャラクター同士を融合し、より強力なキャラクターを生み出す…と考えたらイメージしやすいでしょうか。
スイカの台木としては他品種のスイカ、トウガン、カンピョウ(ユウガオ)、カボチャなどが採用されており、その台木によって得られる苗の特徴も異なります。ざっくりまとめると以下の通りで、中間の性質を持つカンピョウ台木が最も流通しています。今回我が家で購入した苗もカンピョウ台木でした。
◎果実の品質
【低】カボチャ台木<カンピョウ台木<トウガン台木<スイカ台木【高】
◎病害虫等への耐性
【弱】スイカ台木<トウガン台木<カンピョウ台木<カボチャ台木【強】
※上記は一般的な傾向であり、品種の組み合わせ等によりその性質は異なります。
※スイカ台木は「スイカ共台」とも呼ばれます。
今回は鉢植え栽培に挑戦!
本当は家庭菜園の一角で育てたいところなのですが、我が家の狭いスペースではスイカを育てられる余裕は残っていません。そこで今回は鉢植え栽培に挑戦してみることにしました。用意した10号鉢に培養土を入れ、中央に苗を植え付けました。長男の手際もなかなか良くなったものです。
あとは支柱を立てれば作業完了です。何とか実を1個収穫し、長男・次男とスイカジュースを作ることが当面の目標になりそうです。
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(何か動きがあれば更新)