今日(7月7日)は七夕です。今シーズンは小さな七夕セットを購入してきたため、早速家族みんなで願い事を書いて飾りました。またコロナ感染者数が増えてきているようですが、(この願い事のとおり)何も気にすることなく電車で色々なところへ出掛けられる日が来ることを心待ちにするばかりです。
(※「でんしゃにいっぱいのれますように」と書いた長男の名前だけ伏せています)
さて、七夕といえば短冊に願い事を書いて笹に括り付けるのが定番ですよね。童謡「たなばたさま」でも笹の葉さらさら…から歌詞が始まりますが、そもそもなぜ七夕飾りに笹が使われるようになったのでしょうか?
七夕とは?
七夕(たなばた、しちせき)とは五節句(※)の一つで、天の川で隔てられた織姫と彦星が年に1回だけ会えるという中国の伝説にちなんだ年中行事です。機織りが上手な織姫に準えて、裁縫や織物の上達を願ったことが「願い事」のルーツだとされています。日本では奈良時代から願い事の行事があり、江戸時代以降は一般庶民にも広く浸透しました。元々は旧暦の7月7日(現在の8月中旬)に行われるお盆の行事でしたが、現在では一部地域を除いて7月7日に行われています。
※人日(1月7日)、上巳(3月3日)、端午(5月5日)、七夕(7月7日)、重陽(9月9日)の5日を指します。
七夕飾りに笹を使うのはなぜ?
ここで本題に入りますが、なぜ願い事を書いた短冊や七夕飾りを笹に括り付けるようになったのでしょうか?少し調べてみたところ、笹ならではの理由がいくつか見つかったためご紹介したいと思います。
①神聖な植物として扱われていたため
七夕飾りの風習が始まる前より、笹は神聖な植物として扱われていました。笹の葉が擦れ合う音は神様を招くとされ、願い事を書いた短冊を(神聖かつ神様を招く)笹に括り付けるようになったと言われています。
②抗菌作用があるため
笹の葉には抗菌作用があることから、厄除けの力が宿っていると信じられていました。昔の七夕では食べ物の下に笹の葉を敷いてお供えする風習もあり、当時から七夕と笹は切っても切れない関係だったと考えられます。
③生命の象徴として扱われていたため
笹は天に向かって真っ直ぐ上に伸びることから、生命の象徴として扱われています。そのような背景から、七夕飾りに使われるようになったという説もあります。
笹ではなく竹を使っても問題ないの?
七夕といえば笹のイメージが強いですが、大きい七夕飾りの際は竹を用いることもあります。ということは、七夕の際は笹・竹のいずれを使っても問題ないということなのでしょうか?
笹と竹は少しだけ異なる植物ですが、先程触れた以下の点に関してはどちらも共通しています。したがって、七夕飾りには笹・竹のいずれを使っても問題ないと考えられます。
・葉の擦れ合う音が神様を招くと言われる
・葉は抗菌作用を持つ
・天に向かって真っ直ぐ上に伸びる性質がある
◎笹と竹の違いについてはこちら