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【雑談】植物を日陰で育てると葉は黄色く、茎はヒョロヒョロするのはなぜ?

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少し前の記事で、自宅で育てている芝生(TM9)の育ち方が日向と日陰で違うことをご紹介しました。例えば日当たりの良い場所(写真左)では草丈が2〜3cm程度なのに対し、日陰になりやすい塀際(写真右)では草丈が10cmを超える場合もありました。

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植物の中には日当たりの良い場所を好むものも多いですが、なぜ日陰で育てるだけでここまで育ち方が変わるのでしょうか?今回は日陰で育てた植物の特徴について触れてみることにしました。

 

 

日陰で育てた植物の特徴

植物を日陰で育てた場合、日向で育てたものと比較して以下の特徴があります。

①葉が黄色っぽくなる

・全く光が入らない場所で植物を育てた場合、葉は黄色に近い色合いになります。例えばもやしはマメ科の植物を育てたものですが、日陰で管理することにより黄色っぽい見た目をしています。

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②茎がヒョロヒョロし草丈が高くなる

・冒頭で取り上げた芝生にも当てはまりますが、日陰で育てた場合は草丈が高くなる傾向があります。例えば貝割れ大根や豆苗はしばらく光を遮断して育てるため、土に種をまいて育てた場合よりも草丈が高く、茎もヒョロヒョロしています。

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▲一般的な豆苗(左)と同じ種を土にまいて育てた苗(右)

 

葉が黄色っぽくなるのはなぜ?

以前の記事からの引用になりますが、今回の場合は「カロチノイド」と呼ばれる色素が深く関係しています。カロチノイドは黄色の色素で、光がなくても生成する性質を持ちます。そのため、光が全く入らない場所で植物を育てるとカロチノイドのみが生成され、全体的に黄色っぽい色合いになります

 

なお、その後光の当たる場所へ移動させると今度は「クロロフィル」と呼ばれる緑色の色素が生成されます。クロロフィルは光がないと生成されないため、この時初めて葉が黄色→緑色へと変化します。こちらの写真は過去に豆苗を育てた時の写真ですが、明るい場所へ移動させてわずか半日程度で葉の色が変化していました。

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茎がヒョロヒョロ伸びるのはなぜ?

植物の成長には光合成が必要不可欠であるため、光合成を効率良く行えるよう茎や葉を伸ばしていきます。しかしながら、十分な光が得られない環境下では光を求めて上へ上へと伸びる性質があります。この性質こそが茎がヒョロヒョロする原因であり、徒長(とちょう)とも呼びます。徒長した植物は全体的に間伸びしているため倒れやすく、かつ十分な栄養が得られていないため病気にもかかりやすいです。

我が家の敷地は日陰になりやすいため決して植物向きとは言えないのですが…(日陰を好む品種を除き)できる限り光の当たる場所で育ててあげたいところです。


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