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先日投稿した記事の中で、我が家のナスにハダニが寄生し、葉が白っぽくなってしまったことをご紹介しました。そこでハダニを駆除するため、最近は極力葉水を行うよう心掛けていました。ハダニは水に弱い性質を持つため、葉の裏側に直接水をかけるだけでも駆除効果があるのだそうです。
そんな取り組みが少しずつ表れてきたのか、新しく伸びる葉は鮮やかな緑色に戻りつつあります。ここしばらくは実もほとんど付いていなかったのですが、徐々に実の数も増えてきたように見えます。
前置きが少し長くなりましたが、ここからが今回の本題です。まだまだ暑い日が続いているものの…今年も立秋(2022年は8月7日)を過ぎ、暦の上では秋に突入しました。ということで今後収穫するナスは「秋茄子」になるのかなと思っているのですが、秋茄子と言えば「秋茄子は嫁に食わすな」ということわざが有名ですよね。ナス全般ではなく秋茄子だけを対象としているのは、きっと秋茄子ならではの理由があるはずです。そこで今回は、このことわざについて少し調べてみることにしました。
「秋茄子は嫁に食わすな」の意味は?
まず秋茄子とは、9〜10月頃に収穫するナスのことを指します(※これに対して、6〜8月頃に収穫するナスは夏茄子と呼びます)。そんな秋茄子ですが、「秋茄子は嫁に食わすな」ということわざには以下のような意味が込められています。私自身は①くらいしか知らなかったのですが、実際のところはさまざまな説があるようです。
①他の家から嫁いできた嫁なんかに美味しい秋茄子を食べさせるものか!という姑の嫁いびり
②秋茄子を食べすぎると体を冷やしたり、体調を崩したりする恐れがあるため、嫁に与え過ぎるのは控えておこう!という姑の気遣い
③夏茄子に比べて秋茄子は種子ができにくいため、嫁に与えると子宝にも恵まれないのではないか?という言い伝え
④美味しい秋茄子を夜目(よめ=ここではネズミを指す)に食べられてたまるものか!という意気込み
秋茄子は本当に美味しいのか?
さきほど取り上げた意味のうち、①④に関しては秋茄子の美味しさが由来となっています。ことわざになるということは、夏茄子に比べて秋茄子の方が美味しいということなのでしょうか?
ここで、夏茄子と秋茄子の違いについて整理してみました。甘味・旨味の観点では秋茄子に軍配が上がるため、秋茄子=美味しいというのはどうやら本当のようです。ただ夏茄子の方が食べ応えはあるため、夏茄子を好む方も多いのではないでしょうか。
◼︎夏茄子の特徴
・日差しが強く一日の寒暖差は小さいため、皮の厚い実になる傾向がある
・中身が詰まっているため、煮崩れしにく食べ応えもある
◼︎秋茄子の特徴
・日差しが弱く一日の寒暖差は大きいため、皮は薄く、かつ甘味や旨味が強い傾向がある
・水茄子に匹敵するほど水分量が多く、生食可能なくらい柔らかい
「秋茄子=末成り」ではないの?
夏茄子と秋茄子は主に収穫時期によって定義されており、夏茄子専用の品種・秋茄子専用の品種で明確に区別されている訳ではありません。ナスの収穫時期は通常6月頃からですが、この時期から収穫を続けていると秋を迎える頃には株が疲れてしまい、末成り(うらなり)の実しか収穫できないようにも思えます。ということは、秋茄子=末成りの実ということなのでしょうか…?
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調べてみたところ、末成りではない美味しい秋茄子を収穫するためには「更新剪定」と呼ばれる作業を行う必要があるようです。更新剪定とは勢いの衰えた枝や株を回復させるために行う剪定のことで、ナスの場合は8月に差し掛かった頃に実施します。枝を切り戻して肥料を与えることでナスの株が回復し、秋に再び美味しい実が収穫できるようになります。
(冬野菜の準備もあるため現状未定ですが)我が家でも、現在付いている実を全て収穫したら更新剪定を試してみる…かもしれません。