アタマの中は花畑

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【雑談】人参と高麗人参は同じ「ニンジン」なの?

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先日、子供が好きな野菜・嫌いな野菜についてご紹介しました。我が家の中では特に次男の好き嫌いが激しいのですが、以前からニンジンだけはずっと食べてくれています。きっと他の野菜に比べて食べやすく、甘味も強いからなのでしょうね。

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そんなニンジンですが、中には甘味をほとんど持たない「人参」も存在します。漢方薬としてお馴染みの高麗人参もその1つですが、そもそも高麗人参はニンジンの仲間なのでしょうか?

 

 

ニンジンの概要

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科・属名:セリ科ニンジン属

種別:一年草(二年草)

花色:白

花期:6月

収穫期:4〜7月、10〜12月

原産:中央アジア

別名:、セリニンジン(芹人参)、ナニンジン(菜人参)など

花言葉:幼い夢など

◎特徴:

中央アジア原産の一年草(種まきの時期によっては冬を越すため二年草として扱われる場合あり)で、日本では江戸時代から栽培されています。ニンジンは中国から伝わった東洋系(長根種)とヨーロッパ・アメリカから伝わった西洋系(短根種)の大きく2つに分かれますが、現在では主に西洋系が流通しています。食用となるのは根にあたる部分で、加熱することにより甘味が強まります。

 

高麗人参の概要

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科・属名:ウコギ科トチバニンジン属

種別:多年草

花色:白

花期:5〜6月

収穫期:9〜10月

原産:中国、朝鮮半島

別名:オタネニンジン、朝鮮人参など

花言葉:─

◎特徴:

高麗人参や朝鮮人参としてよく知られていますが、正式にはオタネニンジンと呼ばれるウコギ科の植物です。「漢方の王様」とも称されるほどの高い滋養強壮作用を持ち、疲労・食欲不振・冷え性・胃腸虚弱などに効果があるとされます。

日本でも一部の地域で栽培されていますが、現在はその大半を中国や韓国からの輸入に頼っています。栽培がとても難しく、かつ収穫までに数年程度を要することから、形状の良いものはかなりの高値で取引されています。

 

人参と高麗人参は同じ「ニンジン」なのか?

概要欄でも触れたとおり、高麗人参(オタネニンジン)はウコギ科、ニンジンはセリ科の植物です。そのため、どちらも「ニンジン」を名乗ってはいるものの、実際には全く異なります

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日本で先に流通したのは高麗人参で、元々はこちらが「ニンジン」を名乗っていました。江戸時代になると東洋系ニンジン・西洋系ニンジンがそれぞれ日本へ渡来しますが、根の見た目が高麗人参に似ていたことからこちらも「ニンジン」と呼ばれるようになりました。但し、高麗人参と差別化する目的で、当初はセリニンジン(=セリ科なので芹人参)やナニンジン(=野菜として食べるので菜人参)として知られていたようです。その後、高麗人参よりもセリニンジン(ナニンジン)の方が多く流通するようになり、現在ではニンジン=セリニンジン(ナニンジン)が定着しています。

 

追伸:

実家の稲刈りに伴い、今週末より実家に帰省する予定です。しばらくは更新頻度が下がるかと思いますが、引き続きよろしくお願いいたします。