実家帰省(稲刈り手伝い)に伴いしばらく更新頻度が下がっていましたが、ぼちぼち通常運用に戻れる見込みです。気付いたら9月に突入していましたが、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
そんな今回は、実家の庭で咲いていたノボタンを取り上げてみたいと思います。「ボタン」というと春に咲く牡丹をまず連想するのですが、牡丹とノボタンは花期も花の見た目も大きく異なります。それでも「ボタン」と付くからには、両者には何かしらの関係があるのでしょうか?
ノボタンの概要
科・属名:ノボタン科チボウキナ属
種別:常緑低木
花色:紫(紫紺)、ピンク、白など
花期:8〜11月
原産:東南アジア、中央〜南アメリカ
別名:シコンノボタン(紫紺野牡丹)など
花言葉:自然、平静、落ち着きなど
◎特徴:
東南アジアまたは中央〜南アメリカを原産とする常緑低木で、一部の品種は日本(南西諸島、小笠原諸島など)に自生しています。園芸品種として流通している「ノボタン」の多くはシコンノボタンで、紫紺色の大きな花を咲かせます。シコンノボタンはやや寒さに弱いため、暖地以外では主に鉢植えとして楽しまれています。
ボタンの概要
ここでは参考として、ボタン(牡丹)の概要についても触れておきます。
科・属名:ボタン科ボタン属
種別:落葉小低木
花色:赤、ピンク、白、赤紫、黄など
花期:4〜6月
原産:中国
別名:富貴草(フウキソウ)など
花言葉:王者の風格、高貴、富貴、恥じらいなど
◎特徴:
中国原産の落葉小低木で、日本へは8世紀頃に渡来しました。渡来当時は薬用植物としての利用が主でしたが、江戸時代以降は園芸植物として急速に品種改良が進められました。
名前の由来は、漢語である「牡丹」を日本語読みしたもの(ボウタン、ボタン)です。このうち牡は雌しべ・雄しべが花弁に変化し、種子ができていく様子を表したもの、丹は赤い花を表したものと言われています(※諸説あります)。
ノボタンとボタンの関係は?
ノボタンは「野山に咲く牡丹のような花」という意味で「野牡丹」と表記します。したがって、どちらも「牡丹」とは表記するもののノボタンとボタンは全く別の植物です。なお、現在流通しているボタンは八重咲きが主流ですが、原種は一重咲きのためもう少しノボタンに近い見た目をしていました。