今年も近所のハナトラノオの花が見頃を迎え始めました。毎年夏の終わり〜秋の始め頃に開花するため、この花を見かけると「いよいよ秋が来たんだなぁ」という感じがします。
ところで…ハナトラノオは漢字で「花虎の尾」と表記するのですが、漢字に変換するだけでやたら格好良く見えますよね。そんなハナトラノオは、その見た目から今のような名称が付けられたのでしょうか?
ハナトラノオの概要
科・属名:シソ科ハナトラノオ属
種別:多年草
花色:薄紫、ピンク、白
花期:8〜9月
原産:北米
別名:カクトラノオなど
花言葉:希望、望みの達成など
◎特徴:
北米原産の多年草で、日本へは大正時代に渡来しました。現在でも園芸植物として親しまれていますが、繁殖力が高く地下茎で増えることから、各地で野生化している事例もあります。
花言葉には、下の方から花が次々と開花する期待を持って「希望」、一番最後となる上端の花までしっかり開花することから「望みの達成」などがあります。
名前の由来は?
ハナトラノオの最大の特徴といえば、なんと言っても長い花穂です。この真っ直ぐに伸びた花穂を虎の尻尾に見立てたことが、現在の名前の由来だとされています(花虎の尾=ハナトラノオ)。
また、ハナトラノオは茎を中心に4方向に花を咲かせるため、上から見ると四角形に見える特徴があります。そのため、別名としてカクトラノオ(角虎の尾)と呼ばれることもあります。(※このほか、茎の断面が四角形だからという説もあります)
実はシソの仲間!?
ハナトラノオはシソ科に属しているため、広い意味ではシソの仲間と言えます(※野菜の紫蘇はシソ科シソ属です)。こうして花を並べてみると、どことなく似ていることがわかります。
▲ハナトラノオの花(左)とシソの花(右)
なお両者が似ているのは花のみで、ハナトラノオの葉にはシソのような香りはなく、食べることもできないようです。