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【犬蓼】名前の由来について〜イヌタデとヤナギタデの違いは?〜

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少し前の記事で、近所の宅地に生えていた野草(オヒシバ)についてご紹介しました。現在でも相変わらず草原のままなのですが、徐々に野草のラインナップが秋めいてきたような気がします。

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その中でも、写真中央付近で咲いているピンク色の花はイヌタデのものです。一般的なタデとは性質が異なることから「イヌタデ」と呼ばれるのですが、一体どのような点が違うのでしょうか?

 

 

イヌタデ(犬蓼)の概要

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科・属名:タデ科イヌタデ属

種別:一年草

花色:ピンク

花期:6〜10月

原産:日本、朝鮮半島、中国、ヒマラヤ

別名:アカマンマなど

花言葉:あなたのために役立ちたい、ただれるなど

◎特徴:

日本・朝鮮半島・中国・ヒマラヤなどを原産とする一年草で、日本では北海道〜沖縄まで広く分布しています。粒状の花を赤飯に見立てておままごとに活用していたことから、アカマンマ(赤まんま)と呼ばれることもあります。中には白い花を咲かせる個体もあり、こちらはシロイヌタデと呼ばれます。

 

名前の由来は?

「タデ」と呼ばれる植物はイヌタデを含め何種類か存在しますが、一般的にはヤナギタデ(マダテ、ホンダテとも呼ばれる)を指します。ヤナギタデの葉には辛味(タデオナール)があり、薬味として刺身のつまなどに活用されることがあります。「蓼食う虫も好き好き」ということわざは、ヤナギタデの葉がとても辛いにも関わらず好き好んで食べる虫がいることが由来となっています。

 

ヤナギタデとイヌタデはどちらもタデ科イヌタデ属に属しますが、ヤナギタデとは異なりイヌタデの葉には辛味がありません。そのため、辛味がなく薬味として役に立たないという意味合いで名前に「イヌ」が付いたとされています。

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ヤナギタデとイヌタデの違いは?

ヤナギタデの葉には辛味があり、イヌタデの葉には辛味がない点は先程触れた通りですが…その他にはどのような点が異なるのでしょうか?ここでは、両者の違いを少し挙げてみました。花が咲いている時期であれば、花の色や見た目でもある程度見分けることが可能です。

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◎イヌタデの概要(写真左)

・花色は濃いピンク色

・集合花が大きく垂れ下がることはない

◎ヤナギタデの概要(写真右)

・花色は薄いピンク色

・集合花がヤナギのように垂れ下がっている