アタマの中は花畑

小さな花壇と家庭菜園を手に入れたガーデニング初心者の日々

【1000記事達成記念】名前にセン(千)が付く植物をご紹介します

こちらは昨夜時点の本ブログ管理画面です(タマスダレの記事を投稿した直後)。昨日の記事が999記事目だったため、本記事で節目の1000記事目を迎えることになりました。ここまで続けてこれたのも、日々訪れていただいている皆さまのおかげです。

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ということで、今回は1000記事目にちなんで「名前にセン(千)が付く植物」をいくつか挙げてみることにしました。それぞれどのような由来で「セン」が付けられるようになったのでしょうか?

 

 

センニチコウ(千日紅)

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科・属名:ヒユ科センニチコウ属

種別:一年草

花色:ピンク、赤、白、紫など

花期:5〜11月

原産:熱帯地域

別名:千日草、千日坊主、ゴンフレナ、手毬草など

花言葉:不死、不朽、色褪せぬ愛など

◎特徴:

熱帯地域原産の一年草です。暑さや乾燥にとても強く、初心者でも育てやすい花と言えます。また名前のとおり開花時期が長く、春に種を蒔けば初夏〜晩秋にかけて長く花が楽しめます。

◎名前の由来:

開花期間が長く、花色が落ちにくいためとされています。百日草(ジニア)や百日紅(サルスベリ)よりも開花期間が長いことからその名が付けられました。

◎関連記事はこちら:

【センニチコウ】名前に「千日」が付くのは長く開花するから? - アタマの中は花畑

 

センリョウ(千両)

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科・属名:センリョウ科センリョウ属

種別:常緑小低木

花色:─(花弁なし)

花期:6〜7月

原産:東アジア〜インド

別名:草珊瑚(クササンゴ)など

花言葉:可憐、富貴など

◎特徴:

センリョウ科の常緑小低木で、日本では関東以西の林内に自生しています。冬になると赤い実を付け、その名前から万両とともに冬の縁起物として重宝されています。

◎名前の由来:

百両より多くの実を付ける一方で、万両よりは実が少ないためとされています。

◎関連記事はこちら:

【万両・千両・百両・十両・一両】全て実在する植物!それぞれの違いは? - アタマの中は花畑

 

センブリ(千振)

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科・属名:リンドウ科センブリ属

種別:二年草

花色:白

花期:8〜11月

原産:日本、朝鮮半島、中国

別名:トウヤク(当薬)など

花言葉:はつらつとした美しさなど

◎特徴:

日本・朝鮮半島・中国を原産とする二年草で、日本では関東〜九州のやや湿った山野に分布しています。発芽1年目はほとんど成長せず、ロゼットの状態で越冬した後、2年目の秋に白い花を咲かせます。

また強い苦味を持ち、古くから生薬(生薬名:当薬)としても親しまれていました。ドクダミ・ゲンノショウコと並んで三大民間薬と呼ばれ、消化不良や下痢、食欲不振などに効果があるとされています。

◎名前の由来:

苦味が強く、千回振り出しても(薬用成分をお湯に溶かし出しても)まだ苦味が残るためだとされています。

 

センダイハギ(千代萩)

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科・属名:マメ科センダイハギ属

種別:多年草

花色:黄

花期:4〜6月

原産:東アジア、北アメリカ

別名:キバナセンダイハギ、ゴールデンピーなど

花言葉:知性、信念など

◎特徴:

東アジアおよび北アメリカを原産とする多年草で、日本では北海道〜関東にかけて分布しています。紫色の花を咲かせるムラサキセンダイハギ(マメ科パプティシア属)と区別する目的で、キバナセンダイハギと呼ばれることもあります。名前にハギが付いていますが、どちらかと言えばルピナスに似た花を咲かせます。

◎名前の由来:

仙台に分布することと、仙台藩の伊達騒動を題材にした歌舞伎「伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ)」が由来だとされています。千代萩とも表記しますが、仙台萩・先代萩と記載するケースの方が多いようです。

 

センジュガンピ(千手岩菲)

科・属名:ナデシコ科センノウ属

種別:多年草

花色:白

花期:7〜8月

原産:日本

別名:シラネガンピなど

花言葉:変わらぬ愛など

◎特徴:

日本原産の多年草で、東北〜中部の低山〜亜高山帯に分布しています。日陰の湿った場所を好む一方で、草丈がそれなりに高い(50〜100cm程度)ため、他の植物に寄りかかって育つことが多いようです。

◎名前の由来:

花弁の形が千手観音の手に見えるため、あるいは千手ケ原(日光・中禅寺湖畔)にある山輪王寺千手堂近くで最初に発見されたためだと言われています。

 

センボンヤリ(千本槍)

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科・属名:キク科センボンヤリ属

種別:多年草

花色:白、赤紫

花期:4〜6月、9〜11月

原産:日本、朝鮮半島、中国

別名:ムラサキタンポポなど

花言葉:希望、辛抱強さなど

◎特徴:

日本・朝鮮半島・中国を原産とする多年草で、日本では北海道〜九州にかけて分布しています。春型と秋型の2系統があり、春型は4〜6月頃、秋型は9〜11月頃にそれぞれ開花します。このうち春型に関しては、花弁が赤紫色に変わることがあるためムラサキタンポポと呼ばれることもあります(※見た目が似ていることから「タンポポ」と付けられましたが、タンポポはキク科タンポポ属であり両者は異なる植物です)。一方で秋型は草丈が高く、花弁が開くことなく自家受粉を行います(閉鎖花)。

◎名前の由来:

秋に花茎を伸ばす閉鎖花を大名行列の毛槍に見立てたためだとされています。

 

1001記事目以降もよろしくお願いいたします

今回は、累計記事数にちなんで「名前にセン(千)が付く植物」を6つほどご紹介しました。一部例外もありましたが、その大半は何かしらの数の多さ(開花期間、実の数、振り出しの回数、腕の本数、花茎の本数など)が由来となっていることがわかりました。そんな植物達と同じくらいの数の記事を投稿してきたと思うと、何だか感慨深いものがあります。

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記事数ばかりが積み上がり、肝心の質が一向に向上しない本ブログですが…次回以降も引き続きよろしくお願いいたします。